TURN143 ラストバトルその十四
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あ、終わりだ」
「私、いるだけだったね」
「そこまでの窮地はなかった、いいことだ」
そのことを喜ぶ東郷だった。
「それではな」
「お家に帰るのね」
「お祝いだ、皆で楽しもう」
「うん、じゃあね」
真希は東郷に満面の笑顔で応えた、皆戦いを終え満面の笑顔で彼等の世界に戻る。その彼等の世界では。
カナダがだ、寂しい顔で自分の妹に話していた。その話はというと。
「あの、僕太平洋経済圏に入ってるよね」
「ええ、もうね」
「結構国力もあるのに」
「全然目立ててないわよね、私達」
「困ったね、いつものことだけれど」
「どうしたものかしら」
「気にしたらいけないよ」
「そうだ、祖国さん気にするな」
そのカナダと兄と一緒に苦しい顔になっているカナダ妹にデカラヴィタとブラックホースが言う。
「私達は私達でやれることをやればいい」
「それだけだ」
「ううん、それでいいかな」
「目立てなくても」
「そうじゃないかい?」
「自分達のペースでやればいい」
「変に肩肘を張ることもない」
「そう思う」
二人はこう自分達の祖国に言う、目立たなくてもいいかとだ。
しかしだ、クマ二郎はこうカナダに言うのだった。
「誰もこっちに気付いていないからな」
「ううん、困ったねクマ四郎さん」
「ダリナンダアンタイッタイ(翻訳:誰なんだあんた一体)」
「君の飼い主のカナダだよ」
このやり取りは健在だった、そして。
東郷達が戻ると皆彼等を万雷の拍手と歓声で迎えた、カナダもそこに入るが彼を見ている者は一人もいなかった。
TURN143 完
2013・10・10
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