TURN143 ラストバトルその四
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「そうだ、諸君等の世界よりも人口は少ない。だが文明は私が去った頃であちらの世界よりも多少進んでいる位だった」
「だからあっちの世界に逃げられたんだな」
イギリスはそのことを察して言った。
「そういうことなんだな」
「その通りだ、時折艦艇もいるな」
この世界の人間達が乗っているものであることは言うまでもない。
「彼等がそれだ」
「あれだね」
ロシアはここで今自分達がいる宙域から少し離れた場所で航海をしている艦艇を見て言った。
「ううん、僕達の普通の船位かな」
「君達の世界は急激に技術や文明が発達している」
このことも話す柴神だった。
「この世界は君達の世界よりも先に文明が生まれたがその発展は君達の世界よりも遅いのだ」
「世界によって文明の発展が違うのか」
レーティアはその話を聞いて少し目を瞠った。
「そうなのか」
「そうだ、私もあちらの世界で君達の発展を見てわかった」
世界によって文明の発達の度合いや速度が違うことがというのだ。
「同じ人類でもな」
「そういえば太平洋でも各国で文明や文化は違いますね」
ここで言ったのは山下だった、彼女も連合艦隊に同行しているのだ。陸戦の時の指揮官兼憲兵総監として来ているのだ。
「欧州でも各国で」
「そうだ、国によって文明が違うこの世界でも同じでだ」
「私達の世界でも」
「また違う、そして文化や文明はそれぞれ様式も発展している部分も違いだ」
そこから言えることだった、このことは。
「同じ物差しでは測れないのだ」
「ではどの国もですね」
「同じ人間が作っているものだ」
柴神はセーラにも答えた。
「それぞれ大した変わりはない」
「そうなのですか」
「どの国もどの人間もだ」
種族が違ってもというのだ。
「変わらないのだ」
「そういうものなのですね」
「そのことは諸君等もわかってきていると思う」
「相対的に見ればな」
ダグラスはその見方から話した。
「結局どの国も何処の人間も一緒だな」
「そうですね、誰もが」
「同じなのよね」
リンファとランファも言う。
「人間なら」
「変わらないわね」
「文化や文明、宗教とかイデオロギーも」
カテーリンも言うのだった。
「同じなのよね」
「そういうことだ、人間も文明も変わらない」
柴神はこう彼等に話しえいく。
「それこそ怪物でもない限りだ」
「コアはそれになりますね」
ここでだ、秋山は彼等の名前を出した。
「彼等は」
「うむ、人間は何故人間か」
「人間の心があるからですね」
「それ故に人間となる」
「しかし彼等は人間の心がなかったですから」
殺人鬼、それもサイコ殺人鬼にはというのだ。
「それでは」
「人間ではなかったのだ」
それがコア達だというの
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