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ヘタリア大帝国
TURN143 ラストバトルその一

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               TURN143  ラストバトル
 連合艦隊は別世界に入った、その世界はというと。
 キャロルはモニターに映っている大宇宙を見てそのうえでこう言った。
「あたし達の世界と変わらないわね」
「はい、そうですね」
「この世界はですね」
「別に変わらないですね」
「宇宙の状況は」
「ええ、そうよね」
 乗艦のクルー達にも返すキャロルだった。
「宇宙自体はね」
「宇宙も惑星も同じだ」
 柴神がモニターからそのキャロルに言ってきた。
「諸君等の世界とな」
「けれど、よね」
「うむ、我々スコープドッグがいてだ」
 そしてだというのだ。
「あの者達がいる」
「イモムシがね」
「そうだ、だからだ」
 それでだというのだ。
「人類は常に驚異に晒されているのだ」
「そうよね、それだけれど」
「ラムダス達だな」
「連中はまだ出て来ないの?」
「この宙域にはいない」
 柴神はこう答えた。
「だからそのことは安心してくれ」
「そうなのね」
「しかしだ」
 柴神は鋭い目をして言った。
「女王の下に向かうまで二つの巣がある」
「そこで戦闘だな」
 東郷もここで言う、別世界の銀河の中を進みつつ。
「連中と」
「既に話しているが連中は大怪獣と融合出来る」
 柴神はここでこのことも話した。
「そうでなくともそれなりの戦闘力がある」
「そうでしたね」
「戦うにあたっては注意してくれ、だが」
「それでもですね」
「まず艦載機で攻撃を仕掛けビームで攻撃したならばだ」
 その超艦艇達のだ。
「まず攻撃を受けずに倒せる」
「では先手必勝だな」
 レーティアもここで言う。
「私もそのことを念頭に置いて設計、開発したが」
「ラムダスの索敵能力はこの超艦艇達程ではない」
 柴神はこのことも話した。
「まず発見し先制攻撃を仕掛けていこう」
「そういうことだな」
「警戒を怠らないでくれ」
 普段以上にというのだ。
「今の我々は修理能力は弱いからな」
「ちょっと修理部隊はあまり連れて来られなかったからね」
 キャロルは残念な顔でこのことを話した。
「だからね」
「うむ、流石に彼等はな」 
「精鋭を連れて来るだけでやっとだったわ」
 そこまで余裕がなかったのだ、彼等にとっても。
「だからね」
「仕方ないことだな」
「ええ、けれどそれならそれでやるしかないわ」
 戦うしかないというのだ。
「それじゃあね」
「行くぞ、このままな」
「そうするしかないからね」
 こうした話をしつつ先に進む一行だった、そして星域を二つ超えて三つ目の星域に入ったところでだった。
 柴神は一同にこう言った。
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