暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0586話
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羅の者達は皆、貴方が病の治療を終えて無事に姿を現すのを期待しています」
「フッ、そうだな。メイ、私がいない間の修羅の者達を頼む」

 その言葉と共にチェンバーが閉じられ、上の方からマスクが降りてきて自動的にアルティスに装着される。同時にマスクから睡眠ガスか何かが使われたのか、そのまま目を閉じて睡眠状態になるアルティス。そしてチェンバーの中に何らかの液体が注ぎ込まれる。

「さて、後はこっちでやるけど……どうする? もう暫く恋人と一緒にいる?」

 レモンの言葉に、数秒程迷うような仕草をした後……やがてメイシスは首を振る。

「いや、私はアルティス様に修羅達の事を頼まれた。ならばそれをしっかりとしなければ、アルティス様の治療が終わった後に胸を張って会う事が出来ん」

 そう言い、レモンに比べると大分薄い胸を張ってフェイトへと視線を向ける。

「フェイト、済まないが火星へ戻る」
「分かったよ。僕としてもブルーマーズ計画が進むのは嬉しい事だしね。……アクセル、そういう事らしいから僕達はこの辺で失礼するよ」
「ああ。また何か用事があったら通信機で呼ばせて貰う」
「全く、瞬転刀があればこんな風に面倒な真似をしなくても済んだものを……」

 それぞれに挨拶をし、メイシスは小さく文句を言いつつもレモンの研究室を出て行く。
 瞬転刀を含めてソーディアンの転移機能が使えなくなったのはダークブレイン戦の影響なだけに、微妙に悪い気もするが……まぁ、アルティスもあそこにはいたんだから、俺達だけの責任じゃないよな。

「アクセルはこれからどうするの? 私はここでアルティスの治療の用意を調えたら一旦魔法球の方に行くけど」
「ネオ・グランゾンのパーツの解析か。どの程度進んだんだ?」

 数日前に聞いた時は2割と聞いていたが、あれから経った時間……それも、魔法球での時間を考えると大分進んでいるんだろう。そんな風に思いながらの問いだったが、レモンは微かに眉を顰めて口を閉ざす。
 これは……進んでいないのか?

「レモン?」
「そんな心配そうな顔をしなくても解析については進んでいるわよ。……ただ、当初予定していたよりも大分解析の進み具合が思わしくないの。言いたくはないけど、さすがにシュウ・シラカワ博士の研究の結晶ってところね。今の所は全体的に見て5割程度よ」
「5割か。以前よりも3割進んでいるのを考えると、それ程悪い進み具合ではないと思うが?」
「……魔法球を最大限に活用してこの結果なのよ?」

 はぁ、と深く溜息を吐くレモン。その様子に苦笑を浮かべつつ、空間倉庫から以前に焼きたてで買っておいたクッキーの包みを取り出して渡す。

「ほら、あまり根を詰めて無理をしても良くないだろ。それにこの前も言ったが、俺はお前達技術班を信じて
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