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駄目親父としっかり娘の珍道中
第55話 幾ら時が経とうと会いたくない奴に会うとテンションが下がる
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と下がる。だが、くりんちゃんが下がった後ろには神楽が控えていた。

「いい加減寝てろや! このトンボ目玉がぁぁ!」

 今度は神楽がくりんちゃんに向い傘を振るった。しかし、くりんちゃんはそれを結界を張ってやり過ごす。

「ちっ!」
「無駄ですの! 貴方達には私達を倒す事なんて出来る筈がないんです―――」

 くりんちゃんの言葉が言い終わるよりも前に彼女の口に野太い光の柱が突き刺さった。なのはの右手から伸びた光だった。その光がくりんちゃんの言葉を遮り、その体中に凄まじいエネルギーを送り込んで行った。

「さっきから訳の分からない事ぐちゃぐちゃ言わないでよ! 私がここの人間じゃないとか、あちら側の人間だとか、仕舞いには悪魔とか、もうちょっと順序良く話してくれないと整理出来ないんだからねぇ!」

 半分八つ当たりにも似たその一撃でくりんちゃんの機能を完全にシャットアウトした。
 無残に地面に倒れ、そのまま動かなくなるくりんちゃん。そのくりんちゃんが倒れたのを皮切りに続々と後続のメイド達が雪崩れ込んでくる。
 無論、彼女達もまた魔法を使用する事が出来るようだ。

「新八、受け取れ!」

 銀時は咄嗟に新八にたまを投げ渡した。

「ぎ、銀さん?」
「お前は先に源外の爺さんとこに行け。俺達は此処で足止めする!」
「わ、分かりました!」

 了解し、即座に新八は走った。その新八の後を追おうとするメイド達の前に銀時が立ちはだかる。

「悪いなぁ、俺まだ払った料金分のサービス受けてねぇんだよ。きっちり料金分サービスしてくれや」

 木刀を肩に担ぎ、にやりと笑みを携えて銀時が立ちはだかった。
 その横では同じ様に神楽が傘を片手にメイド達を蹴散らしている。そのすぐ近くにて定春に跨ったなのはが両手の光を駆使して戦闘をしている。
 良くは分からないがこれを使えばメイド達の結界すら容易く破壊する事が可能なのはわかる。遠くに居る奴は光を延ばして叩き切り、近くに居る奴には光を直接叩き込み黒こげにする。そんな戦いをしていた。

「ってかなのは! お前マジでやばくね? 流石は俺が育て上げただけの事はあるな」
「何言ってるネ銀ちゃん。このままじゃ銀ちゃん主役降板される危険性大アルよ」
「え? マジ!? それかなりやばいじゃん!」

 銀時が主役降板の危機感を覚える位に今のなのはは輝いていた。正に主役、主人公、花形スターとも言える活躍ぶりを見せていたのだ。
 白馬(定春の事ね)に跨り群がる敵を千切っては投げ千切っては投げ。と言う正に無双プレイさながらの戦いを見せていたのだ。
 が、その無双プレイは突如として終わりを迎えてしまった。

「あ、あれ?」

 突如としてなのはの両手から光が消えてしまったのだ。同時にさっ
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