第55話 幾ら時が経とうと会いたくない奴に会うとテンションが下がる
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目に涙を潤ませながら見ているなのはに銀時が怒り混じりのツッコミを入れる。そして、再度たまに目線を向けなおした。
「そうかい、そんなに屍を演じてんなら蘇らせないとなぁ」
「死人を蘇らせるには呪文を使うか最寄の教会へ行き私名義で400万ゴールド寄付して下さい」
「金ないから呪文使いまぁす! はい、ザオリク!」
復活の呪文を唱えた銀時だったが、やってる事は狸寝入りを決め込んでいるたまを地面にこすり付けて無理やり蘇生させようと言う死者に対する配慮全く無しと見られても反論出来ない超極悪プレイだった。
「あいたたたた! 死者に対する冒涜ですよぉそれはぁぁぁ!」
「冒涜だろうがボーボボだろうが関係ねぇ! さっさと説明しろ! でねぇと今度は壁にぶつけるぞぉ!」
「いたたた! はい、復活しました! 復活しましたよぉぉ!」
流石に居た堪れなくなったのか強制的に蘇生を宣言したたまを掲げて、銀時は再度質問をした。
「で、あの馬鹿みたいに走ってるあのヤンチャ娘はなんだ?」
「何処からどう見てもからくり家政婦ですが? 他にどんな情報をお望みですか? あ、分かりました。直ちにサーチします」
何かを汲み取ったのかたまが追い駆けて来るメイドに対し何かを検索し始めた。
「検索終了しました。彼女の名前は【芙蓉 弐−参丸五号】芙蓉プロジェクトの最新型からくりメイドです。好きなオイルは46年もの純粋オイル。好きな服のメーカーはユ○○ロ製で最近お腹回りについてきた贅肉が気になり出してる―――」
説明を言い終わる前に再度銀時の手によるザオリク(物理)が行われた。
「俺が聞きたいのは其処じゃねぇんだよ! もちっと為になる情報を教えろやゴラァ!」
「為になるとはどんな情報ですか? 仕事のシフトですか? それとも彼女にピッタリなデートスポットですか?」
「おぉい、もう一度ザオリク食らいてぇか? 今度はザオラルも一緒に唱えちまうぞ」
額に幾つもの青筋を浮かべつつ銀時はたまを睨んだ。
「きゃははは、見つけましたよぉホクロビーム!」
そうこうしていると、頭上にまで接近していたメイドが銀時達を見下ろしながら声を放った。可愛らしい少女チックな声だった。が、やってる事がやってる事だけに全然萌えられないのが残念極まりないのだが。
「今度こそ貴方の額のそのホクロを、お掃除しますですのぉぉ!」
そう叫び、突如としてメイドは跳躍した。持っていたモップを頭上でそれこそ猛将の如く振り回しながら銀時達の元へと落下してくる。
「うぉっ! 白のパンティ……じゃなかった! こっち来んなぁぁ!」
咄嗟に銀時はアクセルを回した。スクーターが一段と速度を上げてギュンと前へと走る。その丁度後にメイドが地面に落下し辺
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