第55話 幾ら時が経とうと会いたくない奴に会うとテンションが下がる
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いているのか理解に苦しんでいる状況だった。そう、フェイトはどうしようもない位になのはが好きなのだ。
それが男ならば銀時も考えるかも知れないが、残念な事にフェイトは女だ。つまり二人がくっついても全く生産性のない関係になるだけでなく、大事な一人娘を無駄にしてしまう事になってしまうのだ。
「おいコラ! 出てきて早々百合を爆発させてんだじゃねぇよ脳天お花畑!」
「何? 折角助けてあげたのに礼の一つも言えないの? だから貴方は万年天然パーマなのよ」
さっきの嬉しそうな顔とは一変して、互いに嫌悪の形相で睨み合う両者。
そう、銀時とフェイトはとても仲が悪いのだ。出会いも最悪だったしそれからもなのは絡みで何度も争い会った事がある。
銀時の性格もあるがそれと同時になのは絡みと言う事もあってか二人の仲が悪くなるのはそれほど時間は掛からなかった。
「大体てめぇ何で此処に居んだよ! 確かお前裁判前だっただろ? 抜け出してきたのか? 脱走してきたのか? プレイズンブレイクしてきたのか?」
「失礼な事言わないでよ! ちゃんとクロノには許可貰ったわよ! 裁判の目処が立たないからこうして自由時間を貰って江戸に来たのよ! そうでなかったら誰があんたの顔を見に来る訳?」
「相変わらず目上の人に対する言葉遣いが出来てないなぁクソガキ! 一度しばき倒して社会の常識ってのを叩き込んでやろうかぁ?」
「上等じゃない。常識の欠片もないあんたがそれを出来るって言うんならやってみなさいよ!」
互いに喧々囂々罵りあいが続く。本当にこの二人は仲が悪いのだ。
「やれやれ、相変わらずだねぇフェイトも」
「お父さんなんであんなにフェイトちゃんのこと嫌うんだろう?」
「まぁ、色々あんだよ。色々とね」
そう言いつつ、遠い目をするアルフ。最早彼女の力ではどうしようもない事態にまでなってしまっているようだ。
その間も銀時とフェイトの罵りあいはエスカレートして行き、最終的には互いに得物を取り出す始末になっていた。
「もう勘弁ならねぇ! 何なら此処でも一辺勝負と行くかぁ?」
「望む所よ! この度こそあんたの息の根を止めて見せるわ!」
「お〜い、いい加減にしないと今度こそやばい事になると思うよぉ」
流石に此処でリアルファイトされても困るので、アルフが声を掛ける。確かに、今此処でリアルファイトするのは得策じゃない。
一旦は殺人メイド達を退けたのだろうが、またすぐに別働隊が動く筈だ。
今は一刻も早く源外の所に向わなければならない。一人別行動をしている新八の安否も気になるからだ。
「ちっ、しゃぁねぇ。此処はあの犬耳娘に免じて引っ込んでやらぁ」
「そうね、でも覚えてなさい。必ず貴方とは雌雄を決してみせるから」
「上等じゃねぇか! 首
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