第55話 幾ら時が経とうと会いたくない奴に会うとテンションが下がる
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っていた。
「申し訳有りませんが、貴方方を計画の障害と判断し、処分させて頂きます」
「おいぃぃぃ! 何だよこの展開ってさぁ! 明らかに俺達ピンチじゃん! どうすんだよこの状況!」
一難去ってまた一難であった。しかも状況は更に悪い。銀時と神楽が揃って身動きがとれず、なのはも先ほどの力が一切使えなくなっていた。後は回りを取り囲んでいるメイド達に良い様に嬲られた後でゴミの様に処分される未来しか見えない。正にお先真っ暗な状態であった。
目の前で掃除用+殺人用のモップを振り上げているメイド達が居る。そしてスカートの中からそっと覗かせる大人の柄のパンティ。
その刹那だった。目の前に居たメイド達が横一文字で腰から上の部分がスッパリと切り取られていく光景が映し出された。
「何だ何だ?」
「おぉっ、きっとお助けフラグアル! 良くジャンプ物でもある展開ヨォ!」
「なる程、主人公のピンチに颯爽と駆けつけてくれる新しい仲間キャラってか」
最早お決まりの展開に太鼓判を鳴らす銀時と神楽。ふと、自分達を拘束していたバインドが引き千切られる感覚を感じた。どうにか身動きが取れるようになったので定春がその場から退く。それに乗じて銀時と神楽も身を起こす。
そして、バインドを解いてくれた人物を見て、銀時達は思わず声を挙げそうになった。
「よっ、久しぶりだねぇ」
「え? 何で、何でお前が此処に居んの?」
銀時が素っ頓狂な声を挙げる。それもその筈。目の前に居たのはかつて海鳴市で激闘を繰り広げたアルフだったのだ。
相変わらず頭には犬耳を生やし、腰には尻尾が靡いている。
「何だよぉ、折角助けてやったのに素っ頓狂な声あげてさぁ」
「あ、あぁ……って、お前が居るって事はまさか!」
銀時の脳裏に一抹の不安が過ぎる。すぐさま視線を定春の方に向けると案の定だった。
定春の上に跨っていたなのはに何者かが抱きついていたのだ。何処と無く見覚えのある風貌だった。金色の髪に黒いリボンとマント。そして同じ色の鎌を模した杖。
間違いなかった。
「って、やっぱりお前の来てたのかよ!」
そう、銀時の不安の種は即ちフェイトの事だった。彼女は魔導師としては高水準を行く結構優秀な魔導師だ。かの大魔導師プレシア・テスタロッサを母に持ち、魔法の知識や技術を一通り習得しているので今の状況ではとても頼もしい増援と言えるだろう。
が、銀時にとっては一番会いたくない人間であった。何故かと言うと、それは今目の前で起こっている惨状のせいだったりする。
「なのは、無事で良かった! 本当に間に合って良かったよ」
「久しぶりだね、フェイトちゃん。って言うか、何で抱きついてるの?」
感動の再開を喜ぶフェイトを他所に、なのはは何故自分に抱きつ
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