暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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人は【シェフィリス・クレスケンス・ニヴルヘイム】。
足首まで流れるシアンブルーの長髪はツーサイドアップ。桜色の瞳は大きく吸い込まれそうなほど綺麗だ。紫色のハイネックロングワンピース・白のクローク、頭にはパパーハ。
彼女もまたルシリオンと同じ開発者だ。そしてこの開発作業が二人の距離を縮め、2人を恋人とした。

「アプリコットとエリスリナはいつでも起動可能。リナリアは最終調整。あと3日といったところか」

ルシリオンは泉の中央にある結晶体を見ながらキーボードのキーを打つ。シェフィリスは「そうだね。早く目覚めさせてあげないとね」と、ルシリオン同様にキーを打つ。そんな2人の面前にモニターが浮かぶ。そのモニターに記されている文字に2人は「はい?」と気の抜けた声を漏らした。

「ちょ、どういうこと? ガーデンベルグとクルックスとレンマーツォとシュヴァリエル、隊長機4体が同時に機能停止・・・?」

「何があったんだ・・・!?」

2人は急いでその4人の現状を知るために、“ヴァルキリー”統括システムのアプリコットを起動する。いくつかキーを打った後、結晶体の前に1人の少女が現れる。
チェリーピンクの長髪はサイドアップ。ルビーレッドの瞳はぱっちりとしている。薄紫の前開きのセーラーロングワンピースに大きな赤リボン。胸元にはひし形の開きがあり、胸の谷間がチラリと見える。そして肩部分がふっくら膨らんでいる半袖の黒ロングコート。両腕には黒のドレスグローブをはめている。

「お初にお目にかかります。お父様、お母様」

アプリコットがスカートの裾を少し摘み上げて一礼する。挨拶もそこそこにし、ルシリオンとシェフィリスは早速隊長機が機能停止した原因を調べさせる。

「え〜と、これは言っていいのかどうか迷うのですが・・・」

アプリコットはすぐに原因を解明した。しかし言い淀む。ルシリオンとシェフィリスは首を傾げ疑問符を浮かべる。

「お母様だけにならお話ししてもよろしいかと」

「私だけ? よく解らないけど、原因が判ったのなら聞くよ」

ルシリオンは頷き、シェフィリスとアプリコットの念話が終わるのを待つ。すると突然シェフィリスが笑いだし、「アプリコット、機能停止した子たちをすぐに再起動。また停止したら起動を繰り返して」と指示を出す。アプリコットは「了解しました」と一礼する。

「原因は一体何だったんだ? シェフィ」

ルシリオンはシェフィリスに訊ねるが、シェフィリスは笑うだけ。アプリコットに視線を移そうとも、アプリコットも微笑み、結晶体の中に消えた。ちょっとした疎外感を感じたルシリオンは「言わないと・・・こうだっ」とシェフィリスをギュッと抱きしめる。シェフィリスは頬を赤らめて大人しく体を預ける。

「ぅあ、ルシル・・・。わひゃっ!
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