暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
???????
[17/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「では、セインテスト王ルシリオンにかんぱ〜い♪」

一斉にジュースや酒の入ったグラスが掲げられ、「かんぱ〜い!」と響く。立食パーティーとなったルシリオンの誕生記念パーティー。並べられた料理の2/3はプリメーラを始めとした“ヴァルキリー”によるものだ。残りは使用人のシェフだが。

「お、美味いな、コレ」

ルシリオンが“ヴァルキリー”製作料理を食べて感嘆する。隣に立つシェフィリスも「おいふぃ〜♪」とフォークを銜えながら、頬に左手を添えてウットリとしている。自分たちの子供たちが努力して上達した手料理を食べられることが出来て、純粋に感動していた。他の“アンスール”メンバーもそれぞれの場所で舌鼓を打っている。

「マァ〜スゥ〜タァ〜〜〜〜♪」

そこに、甘ったるい声を出しながら走ってくる少女が1人。漆黒のロングストレート・ブラックオニキスのような瞳。頭の上には犬耳。しかし肌は白、美肌だ。その白い肌の露出度が高い漆黒のドレスを纏っている。その少女はルシリオンの元まで近寄って、トンっとジャンプしてルシリオンに勢い良く抱きついた。

「ちょっ、コラっ! 何してんのフェンリル!」

シェフィリスがルシリオンにがっちり抱きつく少女【フェンリル】の引き剥がしに入る。ルシリオンは「久しぶりだなぁ、フェンリル」と彼女の頭を撫でた。

「何してんの、って・・・マスターに誕生日プレゼントの熱い抱擁だよ。私はマスターの使い魔、その前に神獣だから当然お金なんてない。だ・か・ら、体でプレゼント?」

フェンリルが恥じらいながらシェフィリスにウィンク。顔を真っ赤にして絶句するシェフィリス。どうして2人の仲が最悪とまで言わなくても悪いのか真剣に悩むルシリオン。

「シェフィリス様はお金があるんだから、それはすごいプレゼントを用意してるんでしょうね・・・?」

「それは・・・!」

シェフィリスが言葉に詰まった直後、ルシリオンの背後から走ってくる二人の少女。
【リオ・ランドグリーズ・ヴァルキュリア】と【ミオ・ランドグリーズ・ヴァルキュリア】と言う名の双子の“ヴァルキリー”だ。
共にインテーク、毛先がふわりと広がるサファイアブルーの長髪。チェリーピンクの瞳は、リオは柔和、ミオは釣り目だ。服装は共に白ブラウス・赤リボン、青のフレアースカート、黒の前開きスカートだ。

「「お父様ぁ〜?」」

双子はルシリオンの背中に飛び付いた。「おっと」とたたらを踏み、首を動かして背後を見やるルシリオン。

「わたしも体でプレゼントしま〜す♪」

「あたしは、その、あの、あたしも・・・キャ?」

妹ミオが恥じらいもなくそう言い、姉リオは顔を真っ赤にして最後まで言えなかった。わなわなと口を震わして、フェンリルとリオとミオを見るシェフィリス。そして
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ