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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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の少女【カノン・ヴェルトール・アールヴヘイム】だ。
アースガルドの同盟世界のひとつ、アールヴヘイムの王族・第四王女。
セミロングのプラチナブロンドはサラサラで、歩くたびに見惚れてしまうほどの流麗さで揺れる。ライムグリーンの瞳は大きく、純粋な輝きを放っている。フリルがたくさん付いたハイネックの純白のプリンセスタイプのドレス。さらに上から前開きの桃色のドレスを着ている。
「ん〜〜〜巻き込まれるのは嫌だけど、仲間外れにされるのももっと嫌だから、行ってみようか。ラスティアもいいよね?」
シエルはカノンにそう答え、もう1人の子供【ラスティア・ゲイルスケルグ・ヴァルキュリア】に同意を求める。
先程ゲロったクリストの補佐を務める副隊長。コードネーム“
終葬
(
しゅうそう
)
の
奏旗
(
そうき
)
”を持つ、シリアルナンバー500の
最後の戦天使
(
ラストナンバー
)
。
シャトルーズイエローのショートヘア。額には留め具の無い紐状のアクセサリー、白銀のラリエットを付けている。エメラルドグリーンの瞳はおっとりな垂れ目。青いノースリーブの長衣、ふとももまで長さのある青のロングブーツだ。
「うん、いいよ。あたしもステア様から招集を受けてたから」
「決まり。じゃあ行こう」
シエルとカノンとラスティアは、隊長・副隊長が集まって行ったヴァルハラの第3区画へと歩を進めた。
?―?―?―?―?―?―?
――ヴァルハラ宮殿・調理室
今まさに調理室内は死屍累々といった地獄だった。アプリコットによって再起動されたガーデンベルグ達。そこでこの場から離脱出来れば良かった。が、ステアによってまた試食することになり、何度目かの機能停止に陥っていた。この時、“ウルドの泉”に居るルシリオンは原因を知らず、それはもう気が気ではなかった。
「レシピ通りでも機能停止させるほどの腕って・・・」
ステアが料理下手なプリメーラ達に戦慄していると、バタリ、と何かが倒れた音が調理室内に響く。倒れたのは調理をしていたミスフィだ。自分が作った料理の味を整えるために一口食べた瞬間に倒れた。
――ミスフィ・アルヴィト・ヴァルキュリア自滅――
「ミ○ティぃぃぃーーーーーーーーッ!!!」
「ミキ○ィって誰よ。ちょっと大丈夫? ミスフィ・・・?」
誰とも知れない名前を叫んだティーナにツッコミを入れるアーフィ。心配そうにミスフィの元に歩み寄る女子組だが、その内の1人、ソアラがミスフィの使っていたフライパンを覗く。単純な肉と野菜の炒め物だ。色鮮やかですごく美味しそうだ。
「すごく上手なのに、どうして卒倒するのかな・・・?」
ソアラはフライパンに顔を近づける。そこでふと良い香りがした。料理としても十分な香ばしいモノだが、それとは別の香りが漂っている。
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