暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
18弾 偶然の遭遇
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ら身だしなみには気を遣う方ではあったが、ここまでしっかりオシャレした姿を見たことは無い。

 どこへ行くのだろうか。

(デート、か?)

 いやいやいや。ないない。アリアがデートなんて……そもそもあいつと付き合おうなんて男はいないだろう。

 でも。

 もしかしたら、いるのかもしれない。アリアは容姿は抜群で、性格も多少……いやかなりキツいが、根はいい奴だ。そんなあいつを見つけて、認めて、受け容れた奴が。いるのかもしれない。

 ……アリアの彼氏、か。

 どんな奴なんだろう。

 そう思った俺は――――なぜかはわからなかったが、つい。

 アリアを、尾け始めてしまっていた。

 アリアはモノレールで新橋に出て、そこからJRで神田を経由し……新宿で降りた。

 少し後ろからついていくと、街の男たちがアリアをチラチラ見ているのが分かる。

 そりゃそうだ。あんな可愛い女の子はめったにいない。それが隅々まで気合いを入れてオシャレをしているんだから、注目しない方がおかしい。

 アリアは西口から高層ビル街の方へ、カツカツとミュールを鳴らしつつ歩いて行く。

 これも、ちょっと意外な方向だ。

 こっちはオフィスビルぐらいしか無かったはずだが……となると、アリアの彼氏は社会人なのか?アリアと、一般的な社会人男性が恋人っぽいことをしているところを想像してみる……うん、軽く犯罪臭がするな。

 そんなことを考えながら尾行を続けていると――――

 アリアは、ある意外な建物の前で足を止めた。

 新宿警察署、である。

 でも、何だってこんなところに?アリアの彼氏は警察官なのか?それはただ単に犯罪度が増すだけな気がするが。

 考えてる間にも、アリアは警察署の中に入って行こうとしている。

 ええい、ここまで来たら、もう後はどうとでもなりやがれ!どうせ、ここで引き返したところで気になりまくるだろうしな!

 半ばヤケっぱちになった俺は、即座にアリアの背後まで近づき……頭の上にチョップをかましてやった。

「はぐっ!」

 アリアはどうやら俺の接近に気付いていなかったらしく、まともにチョップをくらい、体勢を崩じ珍妙な声を出して転んだ。

 やりすぎたか?

「おーい、アリアー。大丈夫かー」

 転んだまま動かないアリアを心配して俺が手をさし伸ばすと……いきなりアリアが殴りかかってきた。

「あぶなっ!」

 慌てて避けた。

「チッ。何で避けるのよ」

「当たったら痛いからに決まってんだろうが!」

「チッ。何でここにいるのよ」

「おまえを尾けてきたからだよ」

「チッ。私に何の用よ」

「いや、特に用はないんだが……おまえこそ、ど
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