暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep54願わくば幸せが多くある日々でありますように〜Epilogue〜
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れほど色々とルシリオンに尽くしたというのに・・・」

これでスムーズに話が進むかと思いきや、ホロリと涙を一滴零すリエイスさんがまた話をそっちに戻そうとしている。フェイトちゃんとはやてちゃんとシグナムさんとヴィータちゃんが硬直。私とノーヴェはこの場から逃げたい一心に駆られる。

「な、何を言い出すんだリエイス・・・?」

そう言いながらルシル君が若干後退。本能か直感か、この場がすでにデンジャーゾーンであることを察知したみたいだ。はやてちゃんが少し背伸びしてルシル君の右肩を、シグナムさんが左肩をわしっと掴む。逃げ道は防がれた。ルシル君が物凄い勢いで汗をかいてる。

「尽くしたって言うとるけど、ルシル君、リエイスに何させたん?」

「いえ、セレスに記憶を隠蔽されていた期間の記憶は無いので判りません」

何故か敬語になるルシル君。

「ひどい、私とあれだけユニゾン(いっしょ)になっていながら、用済みとなったらポイなんだな・・・」

泣き崩れるリエイスさん。ホント、1番性格変わったのはリエイスさんだよ。こんな楽しい人じゃなかったよ、“闇の書事件”のとき。というか、一緒になったっていうのはユニゾンのことなんだろうなぁと、ボケーとした頭の中で考える。

「ちょーっと話をしよか、ルシル君」

「だな。いろいろ聞きてぇしな」

「我らの家族を泣かした以上は覚悟はしておけ、セインテスト」

「ちょっ、待ってくれ! 一緒っていうのがユニゾンのことだと気付いているだろ!?」

はやてちゃん達に連行されていくルシル君。そんな4人を見送る私とフェイトちゃんとノーヴェ、そしてリエイスさん。
さすがのフェイトちゃんもユニゾンのことだと気付いているようで何も言わない。それ以前にリエイスさんが「ふぅ」と一息吐いて、今さら「まぁユニゾンのことだが」と呟いた。やっぱり嘘泣きだった。

「今の聞いただろう!? リエイスが認めたぞ! 認めたぞ!」

連行されていくルシル君が声を荒げた。大した地獄耳。だけどはやてちゃん達は止まらない。聞こえたのはルシル君だけだった。

「ふむ。真面目な者をからかうのは確かに楽しいな」

「「「鬼だ・・・」」」

今日のルシル君は、リエイスさんのからかい実験によってボロボロにされてたわけだ。哀れ過ぎるよ、ルシル君(涙)。さすがに同情する。これはあんまりだ。
ノーヴェが「様子見てきます」と告げて去っていくのを見送って、私はリエイスさんの声を掛ける。

「どうしてこんなことを・・・?」

「リエイスはルシルのことが好きじゃなかったの?」

私とフェイトちゃんに振り向くリエイスさん。

「好きは好きだが、それは異性ではなくパートナーとしての好き、なのだろう。いや違う。きっと私は彼を異性
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