暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep54願わくば幸せが多くある日々でありますように〜Epilogue〜
[8/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「2人ともいい加減にしてくれ。これくらい自分で治せる」

背後からルシル君の声。何の防御も無く軽傷なんて恐れ入ったよ。綺麗な蒼色の魔力光が一瞬だけ光って消えた。治癒術式のラファエルは健在だ。
結局、ルシル君はメガーヌさんの隣。フェイトちゃんはキャロの、リエイスさんはリインの隣に落ち着いた。
最初は痛い静寂だったけど、ヴィヴィオ達が楽しい話題を振ってきてくれたおかげで楽しい昼食となった。

そして片付け。それぞれ分担して始めるんだけど、さっきの謝罪としてルシル君が一手に引き受けた。
私たちは最初は断ったけど、ルシル君は「いいからいいから」と微笑んで、私たちを送り出した。
まぁそこまで言うなら、と私たちは午後の訓練に備えて一休みさせてもらおう。

「リエイスがいつの間にかおらへん。知らんかな?」

「さっき川に行くって言ってましたけど・・・」

明日の私たち大人組とヴィヴィオたち子供組合同の、オフトレツアー2日目恒例の練習会について話し合っていると、はやてちゃんが辺りを見回しながらそう聞いてきた。
はやてちゃんに答えるノーヴェ。川には、私とフェイトちゃんとはやてちゃん、シグナムさんとヴィータちゃん、ノーヴェ以外のみんなが居るはずだけど・・・。
でもこの場に居る他のみんなはこう思ったに違いない。嘘だな、と。実際私がそう思っているんだし、みんなの表情からして間違いない。行き先はきっと・・・。

「ルシルのトコだ・・・!」

フェイトちゃんがブリッツアクションでマジダッシュ。
私たちは放っておいて、今度は午後の管理局組だけの訓練試合のためのチーム分けを考える。
問題はルシル君をどっちにするか。槍術・双剣術・双銃術、ピンポイントの精密射撃から広範囲制圧攻撃っていうオールレンジ戦を全てこなすルシル君は厄介だ。
しかもルシル君の自作デバイス“ラインゴルト”の補助で、それらを同時に発動できるって反則さ。

――ムーンライトブレイカー――

明日の練習会の組分けにも影響する重要な話だから真剣に考えていると、すみれ色の閃光が空を染めた。あの発光量、レヴィのムーンライトで間違いない。ルシル君が一体何をすればムーンライトを放たれるだけのことになるんだろう。
お仕置きにムーンライトを引っ張りだすフェイトちゃんに軽く戦慄しながらも話しを続けていると、フェイトちゃんとリエイスさんが戻ってきた。
だけどルシル君がいない。きっとあの広い空に旅立ってしまったんだ・・・。南無。

「何もあそこまでしなくてもよかったんじゃないか、フェイト」

「う゛・・・。でも、リエイスの所為でもあるんだから反省してよ」

フェイトちゃんも罪悪感を抱いてる。小さく「私ってここまで独占欲強かったかなぁ?」と呟いた。

「つうかさ、そこまで気
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ