暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep54願わくば幸せが多くある日々でありますように〜Epilogue〜
[7/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
顔色が一気に青くなる。2人はきっと面白がってそんなことを言ったんだろうけど、ルシル君にとっては拷問でしかない。
シャルちゃん。シャルちゃんが言っていた“ルシル君を犠牲(イケニエ)する”っていうのが今まさに行われてるよ・・・。

「あらあら。こんなおばさんじゃ嫌よねぇ、ルシル君♪ でも、ルシル君が私でも良いって言うんら・・・再婚しても・・・キャッ?」

なんとルシル君の味方だったはずのメガーヌさんもノリだした。それにしてもすごい演技力。頬を赤らめるのも自然過ぎて恐い。

「な・・・!? いや、何言って、メガーヌさん!?」

「満更でもなさそうじゃねぇか」

「おい! さっきから君は何だヴィータ! 何か恨みでもあるのか!?」

「べ〜つに〜(笑)」

孤立無援なルシル君。ごめんね、ルシル君。私は、私たちは変なオーラを出してるフェイトちゃんとリエイスさんを止めれそうにないよ。
ルシル君がギギギっていう擬音が背後に見えそうなくらいの感じで、エリオとザフィーラに視線を送る。同性である2人に救援を求めたいみたい。

「ごめんなさい、ルシルさん。僕には強敵すぎます」

「すまん。許せ、セインテスト。我には荷が重すぎる」

だけど、エリオとザフィーラはルシル君から視線をフッと逸らして謝った。私はきっと忘れない。あれほど絶望に染まったルシル君の表情を。
フェイトちゃんがルシル君の側へスキップで寄っていく。あぁ、もうその軽やかなステップが逆に恐怖を煽るよ・・・(ルシル君ビクッてしてるし)。

「ル〜シ〜ル〜♪」

ルシル君の両手を取って、ニコニコしてるフェイトちゃん。その直後、≪Plasma Arm≫と“バルディッシュ”が一言。感電したルシル君の悲鳴がこだまする。バチバチ音をさせて、短く切ってある銀髪が逆立ったルシル君がバタリと倒れた。フェイトちゃん、ヴィヴィオ達が怯えてるからそこそこにしておいてね。

「大丈夫かルシリオン? まったく、酷いことをする女もいるものだ。どれ、私が手厚く看病してやろう。見せてみろ」

すかさずリエイスさんが動く。ルシル君の頭を抱えて膝枕。もう見てられないよぉ。わなわな震えてるフェイトちゃんが恐過ぎだよぉ(泣)

「何をしてるのかな、リエイス?」

「見て判らないか? おまえの電撃でダウンしたルシリオンを看ている」

「いいよ。私がやっちゃったんだから私が看る」

「いいや。おまえに任せるとまた仕出かすかもしれん。ここは私に任せて食事をするがいい。主はやて、少し席を離れます」

「リエイスこそ、はやて達とご飯したら?」

マンガで見たことある光景。ルシル君の両腕を2人が引っ張り合う。私たちはもう関わり合いたくないから「いただきま〜す!」とお昼ご飯を食べ始める。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ