17話:緊急事態
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れ狂う吹寄お嬢様のご機嫌を取るために手を貸しているだけです。ご奉仕しているだけです。
つーか、なんか、オレの能力がカサマツに知れ渡っていた。
まぁ、いつもマッサージ器に能力を使用して、吹寄好みの良い具合に無理やりにでも調節していたからな。
使い終わったらちゃんと設定を戻しているぞ??能力使いすぎて壊したりもしていない。
「なんでカサマツさんはあの人の能力を知ってるんですか? 知り合いですか??」
当然疑問に思ったヨネダ。
「いや、全く知らないお客様だ。ただ、彼を良く知る風紀委員の子と偶然ばったり出会って『その殿方は犯罪者予備軍ですの、何か粗相があればわたくしを呼んでくださいまし』と、それからいろいろ彼について教えてもらったのさ」
「なるほど」
なるほどじゃねぇよ、白井黒子たんはマジいらんことしかしないよな。
「ここはAV現場じゃねーんだぞ……」
いや、それはカサマツがAVの見すぎなだけだろ?
良く見て、俺はマッサージ器を吹寄の肩に普通に当ててるだけ。能力は使っているけど、ただ普通に使っているだけだぞ??
でも、ちょっとこのまま続けると怖いな。
あと、カサマツも鼻血を出している。
「ヨネダ、それでさっきの続きだが……今日は平日だが夏休みだしお客さんも昼間からそこそこいる。それはココのコーナーも例外じゃない。良く見ろ、あそこの角から覗き見している男子中学生のエロガキどもを!! 商品を買う気など毛頭ゴザイマセンだ!!」
「うわっ、なんかショックです……」
このままだと、カサマツ達のせいでヨネダは世の中の男性が全てを偏見な目で見そうだな。
ガキ共も鼻血を垂れ流している。
「さらに、あっち…あっちは大学生のカップルか? もう男が彼女の話をテキトーに相槌打ってあの子のおっぱいに目が釘付けだ。鼻血を出している。これは由々しき事態なんだよ、何故だかわかるか??」
「えーと……修羅場になる??」
「あぁ、そういうこともある、だ。ああやってあの子の胸目当てで何も商品を買わずに来るお客様、特に野郎共が急増中だ」
中には、何かついでにモノ見て買ってくれる客もいるそうだが。結局は他のお客にとって邪魔でしかない。
「それに、カップルの方はあのおっぱい兵器のせいで別れたり婚約解消になったり離婚したりで、中にはクレーマーな客もいたりするわけだ」
彼氏と別れたのは当店が悪いと難癖をつけてくるらしい。
「それで評判が落ちるから経営も、悪化すると……」
それは無いな。
「いや、そうじゃないんだ。一番の問題は奴らのせいで鼻血を出すお客様が続出して、掃除が大変だ。あぁ、商品にも飛び散るからシャレにならんってことだ!」
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