暁 〜小説投稿サイト〜
とある物語の傍観者だった者
17話:緊急事態
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!」

「………」

 奴らはオレたちの後を付けてきているようだ。

 仕事しろよ、アホ共。

「店長にカサマツさん、そこで隠れてないで自分の持ち場に戻ってくれませんか? 私たちや他のお客さんの邪魔にもなるんですけど??」

 ほら、他の従業員に注意されたじゃん。年下の女の子に注意される駄メンズ。笑えない……

「しかし、これは一大事なんだヨネダくん! 我が店、経営の危機でもあるんだぞ!!」

「は、はあ? イマイチ仰っていることがわかりませんが」

「ふっ、ヨネダ。お前は夏休みからここでアルバイトしているから分からないんだ。そして、先輩の俺が教えてやる!」

 なんでもいいけど、もう少しオレらから離れて会話しろよ。隠れる気ゼロだな。

 今は吹寄がもうマッサージ器の数々に無我夢中で気が付いていないけど、もし知ったらオレにおでこが飛んでくるぞ!!

「いいか、耳の穴かっぽじってようく聞け。とりあえず、彼女さんの方から……あの子はおぱー……胸がデカイ!!」

 うん、知ってる。そして、彼女じゃない。ただの友達。

「もうあの胸は兵器といっていい。男性なら一度ならぬ何度も見返してしまうデカさだ。そんな彼女だからこそ、俺たちが取り扱っているマッサージ機の数々、それも学園都市製のモノを試用してみろ。もうそれだけで振動で胸がプルプルだ! 俺たち男はそんな震えだす胸を見ずにいられるであろうか!!」

「何それ、キモッ」

 などと、熱く興奮するカサマツを罵倒するヨネダ。問いかける相手を間違えたな。

 つーか、なんでコイツ等の実況をオレはしているんだろうか。

「はぁ……あん……ふぅ……」

 で、隣ではマッサージを試せれる商品を片っ端から試していく始末。

 胸も良い感じに震えていて、いつも通りだ。

「ふ、吹寄ー、声が洩れてるぞ〜……」

「し、仕方がないじゃない、貴様がテクニシャンなのがいけないのよッ」

「「「………」」」

 やめて、その言い方はよろしくない。

 確かに、オレは今、吹寄が試そうとしているマッサージ器を手に持って彼女に奉仕させられていたりするけども、ただ肩にあてているだけである……

 まぁ、能力は使っているはいるが。

「いつも思うが、なんていう楽しみ方してるんだ、あのリア充共は!! 羨ましいッ!!」

「ぐふっ、今日もナイスだ、おっぱい!!」

「て、店長っ!??」

 鼻血出して倒れたアホがいた。

「くそっ、店長がやられた! やはりおっぱい兵器に『機械操作』は危険なんだ!! というか店でマッサージプレイとかレベル高いな、おい!!」

 マッサージプレイ言うなや、そんなつもりは毛頭ゴザイマセン。

 オレは怒り荒
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