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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第322話】
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構えたマシンガンを一夏から離すと、その手を振り下ろし、重い一撃が頭頂部に――その衝撃に、がくっと膝から沈むように落ちる。
「ヒルト!? ……ッ!!」
「ヘヘッ! 愛しの彼氏がやられる様を見て心配か?」
「……貴女、絶対許さないから……ッ!」
「ヘッ! 許さなくて結構だぜ? どうせお前ら全員殺すからなぁ……ギャハハハハッ」
バカにしたような高笑いと共に、その足で俺の頭を踏みつけるオータム。
意識は確りしてはいるが、ダメージが大きく立ち上がるのが困難な状況だ。
「てめえ! ヒルトの頭を踏むんじゃねぇよ!!」
一夏の怒声が響き渡る――視線を一夏に移すと、その表情は怒りに満ちていた。
「ハハッ! 元はと言えばお前が私の挑発に乗るからこんな事態になったんだろ? お陰様で任務は完璧だし、こうやって有坂を踏みつけられるんだからなぁッ!?」
「クッ……! だけど……、逃げるわけにはいかねぇだろ!!」
「ハハッ! だからお前はガキなんだよ! さっきの時点で冷静に判断して逃げれば私も任務も失敗してたのにさぁ!!」
嘲笑するかの様に嘲笑うオータムに、一夏は悔しそうに口を一文字に結んだまま睨み付けていた。
「ヘッ! 睨み付けるしか出来ねぇ状況なら怖くも何ともねぇんだよ! それよりも――オラッ! このオータム様の美脚に踏まれてるんだ、もっと喜べよ!」
形勢逆転からくる余裕――何度も何度も俺の頭を踏みつけ、その度にオータムの笑い声が聞こえた。
「そうだ、冥土の土産に教えてやるぜ。 ……お前の母親をアメリカで襲撃したのはこの私だ! あの時は愉快だったぜぇ? 有坂真理亜を守るボディーガードの断末魔がよぉ! 『ママ、助けてよママ……! ま、……ま……』――ってなぁ! 思い出しただけでも笑いが込み上げてくるぜ、ギャハハハハッ!!」
そんなオータムの言葉に、奥歯を噛み締め、拳が真っ赤に成る程握り締める俺――。
「……貴女、最低よ! 死んだ人を侮辱するなんて……! 許せない!!」
「許さなくて結構だって言っただろ! ヘヘッ、お前らの断末魔を聞くのが楽しみだぜ」
下品な笑い声と共に、言い放つオータム――。
「ッ……! こんな時に俺は無力なのかよ……! ――だけど……だけど! そんなものは許せねぇ! 俺は、織斑一夏だ!!」
そんな叫びと共に、一夏は立ち上がると同時にオータムへと向かって突撃をかける。
「ハッ! ガキが何をいきがってやがる!! 邪魔なんだよぉッ!!」
踏みつけていた足で、突撃をかけた一夏の腹部を蹴りあげる。
「ぐあっ!? ……ガハッ……!」
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