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赤城と烈風
冬の戦争
蘭印防衛用戦闘機フォッカーD21
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 森と湖の国も風前の灯、と誰もが思いましたが。
 窮地に立つ隣国を救う為、スカンジナヴィア半島からも援軍が馳せ参じます。
 スウェーデン空軍の義勇隊、複葉戦闘機も奮闘しますが戦況は好転せず。
 ソ連空軍の質と量に押され、劣勢を否めません。

 嘗て独立戦争の際、フィンランド空軍の象徴(シンボル)となる幸運の青い十字紋章(スワスチカ)を贈った男。
 エリック・フォン・ローゼン伯爵の息子、カルル・グスタフ・フォン・ローゼン伯爵も動きました。
 彼は単葉引込脚を備え全金属製の双発旅客機DC-2購入後、ハンシン・ユッカ号と命名。
 自衛用に後方旋回機銃1挺を取り付け、侵攻軍の頭上に鉄槌を下す準備を整えています。

 爆撃機単独で殴り込みをかける程、ローゼン伯爵は無計画ではありません。
 史実では英国製グラジエーター後継を狙い、軽快な操縦性能を誇る戦闘機を購入。
 オランダ製コールフォーフェンFK-52戦闘機は複葉2座、20ミリ機銃2挺、7.7ミリ旋回機銃1挺を備えますが。
 当世界では優秀な諜報関係者が動き、双発単座戦闘機の先駆者《パイオニア》を斡旋。
 《(ファルケ)》の異名を持つ試作機、フォッケ・ウルフfw187参戦が実現します。
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