スーパーロボット大戦OG外伝
0585話
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ューが同感だとでも言うように頷いている。……いや、それは確かに間違いではないけどな。本来の歴史でトライロバイト級がどうやって開発されたのかは分からないが、この歴史でレモンに開発を依頼したのは俺なんだし。
「アクセルの嗜好はともかく、話を続けるわね。これまでシロガネに使われていたテスラ・ドライブに関しても、フィリオが新規に開発予定よ。それとスペースノア級最大の特徴とも言える艦首モジュールだけど……これには、ネオ・グランゾンから手に入れた胸部パーツを流用しての開発を予定しているわ」
「……マジか」
マリューのアイディアに、思わずそう尋ねてしまった俺は悪くないだろう。だが、マリューは何の躊躇もなく頷く。
「確かにあの胸部パーツがブラックホールクラスターや縮退砲の発射機構でもある以上は、攻撃力不足のシロガネの艦首モジュールとしてはこれ以上ない程の代物なんだろうけど……大丈夫なんだろうな? ネオ・グランゾンのパーツともなればEOTレベル……いや、下手をしたらEOTを上回る技術だぞ? ヒュッケバインの二の舞は御免被りたいんだが」
バニシング・トルーパー。ブラックホールエンジンの作動実験で消滅したヒュッケバインの忌み名だ。あんな事故をここで、しかも魔法球の中で起こされたらどうなることやら。そんな風な心配だったが、マリューがどこか拗ねたような表情を俺へと向けてくる。
「アクセル、私を……いえ、シャドウミラーの根幹をなす技術班を信じられないの?」
濡れた瞳で見つめるマリュー。その様子に、俺は溜息を吐いて白旗を上げる。
実際、シャドウミラーの技術班は俺の知っている限りでは最高の技術力を持った集団なのは間違い無い。……変人度合という意味でも最高峰だが。
「分かったよ。シロガネに関しては任せる。ただし、くれぐれも安全を重視して開発してくれ」
「ええ。ありがとう。シロガネに関しては、取りあえずこれで終わりよ。じゃあ、次はニーズヘッグね。レモン」
マリューに顔を向けられ、小さく頷きレモンが口を開く。
「ニーズヘッグだけど修理自体はもう8割方終わっているわ。何しろT-LINKフレーム自体はいざという時の為にたっぷり存在しているし、損傷したのも重要なパーツという訳でもなかったしね。けどそれだけじゃ面白くないでしょう?」
「……つまり?」
「ニーズヘッグもシロガネと同様にネオ・グランゾンの技術を使っての改造を計画してるのよ」
ネオ・グランゾンの技術を使っての改造。胸部パーツをシロガネの艦首モジュールとして利用しようとしていると聞いている以上は、残っているのはもう1つしか残っていなかった。それはネオ・グランゾンの根幹ともいえる技術の1つ。ブラックホールクラスターにしろ、縮退砲にしろ、それを使う前段階でまるで自らを
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