暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep50貴女が思い描いた物語の果て〜Ace of Aces〜
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†††Sideなのは†††

ルシル君はフェイトちゃんに任せて、私とシャルちゃんはセレスさんを止めるために“エヘモニアの天柱”の最上階を目指す。

「あーもう! どうせなら最上階まで直通にしろっての!」

シャルちゃんが愚痴を零しながら先頭を翔ける。私たちが入った転送装置の転移先は、最上階の1つ下のフロアに固定されていた。そこからは迷路のように入り組んだ通路を、スピードを落としつつ飛行していた。
そしてようやく、最上階へと通じる転送装置を発見。私とシャルちゃんは床に降り立って、お互いを見合わせる。

「準備は良い、なのは?」

「うん。大丈夫。いつでも行けるよ」

きっと話し合いではセレスさんは止まらない。戦いになるだろう。シャルちゃんですら警戒する氷結の魔術師セレスさんと。そして、これがきっと2度と出来ないシャルちゃんとの最後の共闘。泣かないよ。まだ何も終わっていないんだから。

「よし。行こう、セレスの元に」

シャルちゃんの後に続いて転送装置に入り、視界が一瞬閉ざされる。視界が元に戻り、私の目に映るのは大きな円形のホール。その中央に椅子が3脚。その内の1脚にセレスさんは腰かけていた。
今のセレスさんは、灰色の髪をシニヨンして、黒色のインナースーツ、その上から白のテールコートを着て、白の袖なしインバネスコートを羽織っている。両手には白銀の籠手、白のズボン、白銀の脚甲が付けられたロングブーツ、騎士甲冑姿だ。

「ようこそ、我らが城エヘモニアの天柱へ。歓迎します。剣神シャルロッテ・フライハイト、エースオブエース・高町なのは」

セレスさんが立ち上がると同時にすべての椅子が消失。何も無いホールとなった最上階で、私たちは対峙する。

「セレス、今すぐ儀式を停止して。何をするのかは知らないけど、良くないことなんでしょ?」

「良くない? どうしてそう思うのですか? もしかしたら世界にとって良い魔術かもしれませんよ?」

セレスさんの左手には“ディオサの魔道書”。右手にはデバイスの両刃剣(シュリュッセル)
シャルちゃんは「なら効果を教えなさい。それで判断するから」と問い質した。私は魔術の話には口を出さない。情けない話、意味が解らないから。

「かつての古き時代と同じことをしようと思うのです。破壊による新たな創造を、次元世界に起こそうかと・・・そう、ラグナロクを」

「「な・・・っ!」」

今、セレスさんはラグナロクと言った。この場合のラグナロクは、はやてちゃんの魔法じゃなく、シャルちゃんとルシル君の記憶で観たアノ・・・!

「何を考えている! ラグナロクなんて発動したら、本当に全てが消えて無くなる! 何が破壊と新たな創造だ! 創造なんて出来ない!」

シャルちゃんが本気で怒鳴る。ラグナ
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