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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep50貴女が思い描いた物語の果て〜Ace of Aces〜
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ッセル”を構え直して私を見詰めてくる。
「なのは、あなたが止めてあげて。今、彼女を止めることが出来るのはあなただけ。優しいあなたに背負わせたくはないけど、お願い、世界を守れるのはあなただけなの・・・!」
『行きますよ、エースオブエース!!』
――
神速獣歩
(
ゲパルド・ラファガ
)
――
姿がかき消えて、一瞬で間合いに入られた。振り下ろされる“シュリュッセル”を“レイジングハート”の柄で受け止める。火花を散らしながらの拮抗。私の真正面に居るセレスさんが吐血する。でも浮かべているのは笑み。それを見て泣きそうになる。
「どうして・・・どうして・・・どうして!?」
そんな叫びと一緒にセレスさんを押し返す。セレスさんは簡単に離れて、でもすぐさま“シュリュッセル”を横薙ぎに振ってきた。私はバックステップで避けて、“レイジングハート”を向けようとする・・・けど。
「なのは!!」
世界を守るために友達を討つ。迷い、戸惑い。それが私の動きを堅くした。そんなのお構いなしに攻撃を加えてくるセレスさん。私は防戦一方になる。
『誰からも頼られるエース。その頂点に君臨するエースオブエース。あなたが幼い頃からその細い肩に押しつけられた称号。辛かったでしょ? 才能があったから、常に頼られ、常に期待され、常に羨望を受けたあなた。逃げたかったのではないですか、そのプレッシャーから』
「聞いちゃダメ、なのは!!」
何度も振るわれる“シュリュッセル”を何とか防ぎきる。頭の中に響いてくるセレスさんの声。シャルちゃんが何か言ってる・・・?
『エースとして戦場に送り込まれ、戦い、傷つき・・・墜とされ。空で戦う以上、常に死と隣わせ。墜ちればそれで終わり。今度は死ぬかもしれない。あなた、本当に続けられるの? 愛娘のヴィヴィオを独り残して・・・?』
――なのはママぁぁぁーーーーっ!――
ヴィヴィオの顔が思い浮かんだ。私が居なくなってしまった時、泣き叫ぶヴィヴィオの顔が。一瞬動きを止めてしまい、隙となる。強い斬撃によって弾き飛ばされて尻餅をつく。セレスさんの何度目かの吐血。それでもセレスさんは笑みを消さない。
『私が、争いをこの次元世界から失くす。あなたや他の魔導師が戦場に2度と立つことが無いように、これ以上の犠牲者が出ないように・・・! そう、家族を失う悲しみと憎しみを背負うのはもう私だけで十分ッ!』
「「っ!!」」
セレスさんの最後の言葉、そこには狂気が一切無かった。あるのは純粋な願い。そう思えた。だからこそ驚いた。セレスさんがハッとして、すぐに狂気の笑みを浮かべ直す。今なら判る。わざとらしく、演技臭い。
「うん、怖いよ、本当はいつも怖かった。みんなに希望を与える名エースオブエース。負けられない、負けちゃ
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