暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep50貴女が思い描いた物語の果て〜Ace of Aces〜
[6/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
れば、あなた達は私に倒されなさい。世界がどちらかを生かすのか、この戦いの結末が教えてくれる!!」

――氷柱弾雨(セリオン・エクサラシオン)――

私たちの間に巨大な六角形の氷柱が幾つも壁になるように連続で降ってきた。シャルちゃんは接近を断念。“キルシュブリューテ”を構えたまま、途切れるのを待つ。私は結局何も出来ていない。役に立っていない。砲撃は通用しないし、バインドも簡単に砕かれる。魔導師の私と魔術師のセレスさんでは圧倒的に格が違い過ぎる。

「なのは。なのははまだ全力を出し切ってもいないのに、自分は役に立ってない、なんて思ってないよね・・・?」

「それは・・・」

思ってた。そう思ってたよ、声を掛けられるついさっきまで。シャルちゃんは突然“キルシュブリューテ”を縦一線に振り払った。すると氷柱の1つが真っ二つに割れて、その破片がさらに振ってくる氷柱の軌道を阻害して、氷柱のバリケードがドミノ倒しのように崩れていく。

「弱音は全力を出し切って、通用しなかった時に吐きなさい。なのはは私でさえも認めるエースオブエースなんだから、さ。もうちょっと自信を持って、やってみようよ・・・!」

シャルちゃんの姿がかき消える。一気にセレスさんの元へと接近していた。そしてすぐさま始まる斬撃の嵐。最悪セレスさんを殺そうとするシャルちゃん。それをさせないようにするためにはどうすればいい? もちろん私の魔法でノックアウトすればいい。

「レイジングハート、カートリッジを3連ロード。ブラスター2。ブレイカーの準備と並行して他の砲撃の準備もお願い・・・!」

≪・・・Yes, my master≫

シャルちゃんに言われた連続ロードの限界数、3発をロード。さらにブラスターで魔力を増大させる。凍結された砲撃は、全力でも何でもない一撃だった。負けて当然。だから今度は本気の全力で。チャンスを見逃すな。今はただじっと待つんだ。

†††Sideなのは⇒シャルロッテ†††

まさかラグナロクなんて方法を引っ張りだすなんて思いもしなかった。しかもルシルの真技の術式を流用して制御するなんて。セレスは相当キているようだ。どうしてヨツンヘイムの関係者って言うのは、こう暴走してくれるんだろうか。というかそれ以前に、こうメチャクチャやっているのにどうして“界律”が働かない? 先代テルミナスの力は消えて、次元世界は正常になっているはずなのに。

(セレスの奴、まだ何か細工しているな・・・!)

この世界に再び喚ばれて、事情を聴いて、第一に考えたことがソレだった。魔族を現代に出現させたとなれば、“界律”が黙っているはずがないんだ。なら考えられるのは、セレスが魔術を使って“界律”を誤魔化している。となればほぼ禁呪の域だ。
思考を止めずに“キルシュブリュ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ