暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep50貴女が思い描いた物語の果て〜Ace of Aces〜
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躍り出て、炎の斬撃で全て斬り払った。

「人間は必ず過ちを犯す、そういう生き物です。解ってます、それくらい」

今度はシャルちゃんがセレスさんへと最接近。真紅の炎を纏わせた“キルシュブリューテ”で直接セレスさんへと斬りかかる。また2人の斬り合いが始まる。私はアクセルシューターをスタンバイ。

「小さな過ちならば気付くのは難しいですけど、知らずとも簡単に修正できます・・・!」

通用するかは判らない。ううん、まず通用しない。でも、何かシャルちゃんを手伝えることが出来たら・・・と思って、私は自分の魔導に意志を込める。

「そして大きな過ちは小さな過ちに比べ、気付くのは容易いです。が、大きすぎてそれを過ちだと認めないときもあります・・・!」

セレスさんの独白は続く。シャルちゃんは黙って“キルシュブリューテ”を振るい続け、私も黙って2人の戦況を見る。

「誰も彼も自らが正しいとし、過ちに気付かない、気付こうとしない・・・!」

氷が蒸発する音と蒸気が2人の間に立ち上る。それでもセレスさんは勢いを止めずに“シュリュッセル”を振るい続ける。シャルちゃんもまたセレスさんの連撃を防いでは捌いて反撃。

「たとえ気付いたとしても、修正するのは途方に暮れるほど難しいから諦める。だから・・・くだらない争いはいつまででも続き、そして終わらない・・・!」

「だからその争いを治めるために世界丸ごと滅ぼすって? 随分と乱暴な考えを持つようになったのね、セレス・・・!」

セレスさんは力負けして弾き飛ばされる。

――咲きし福音(エバンヘリオ・フロセラル)――

だけどすぐさま体勢を整えて、足元に巨大なヨツンヘイム魔法陣を展開。六角形の縁に沿うように巨大で縦長の氷壁が生まれる。エルジアでフィレス空士が私とフェイトちゃんに放ってきた攻撃だ。

「制御されたラグナロク、その圧倒的な“力”で世界を滅ぼし、その恐怖で止まらない戦争を全て終わらせる。このオムニシエンスで起きている争いを、次元世界最後の争いとするために・・・!」

セレスさんが左腕を横に振るうと同時に6方へと氷壁が真っ直ぐ拡散していく。その内の1枚が私とシャルちゃんへと直撃コースで迫ってきた。

――炎牙煉衝刃(シュプレンゲン・ランツェ)――

私はエルジアでのように回避しようとしたけど、シャルちゃんが迫る氷壁に炎槍を一直線に放って、氷壁に成人サイズほどの孔を開けた。そしてシャルちゃんは私の袖を引っ張って、私を側に立たせた。
直後、迫る氷壁の孔を私たちは通過した。こういう対処法はきっとシャルちゃんだけにしか出来ない。すぐさまセレスさんへ接近を試みるシャルちゃんだったけど。

「・・・私が過ちなのであれば、あなた達は私を倒しなさい。ですが、私が正しいのであ
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