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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep50貴女が思い描いた物語の果て〜Ace of Aces〜
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いようなモノになった。
「シャルちゃん!!」
なのはが突然叫んだ。
――
神速獣歩
(
ゲパルド・ラファガ
)
――
その直後、何かが背後を通り過ぎた。それに何か腕とか身体に衝撃が奔った気がする。
「このディオサの魔道書は・・・・
王
(
われ
)
のモノだ」
(この声・・・そんな・・・だって・・・)
声のした方へと振り向こうとして、視界が反転。私は倒れていた。なのはの悲鳴が聞こえる。視線を自分の身体に巡らす。そこでようやく気付いた。私の左腕が・・・どこにも“無い”。それに、左脇腹がごっそりと抉り取られていた。傷口から漏れるのは赤い血じゃなくて、私という存在を構成する魔力の粒子。
「シャルちゃん! シャルちゃん! シャルちゃん!」
あぁ、よかった。今の私が肉体を持つ人間じゃなくて。血なんかを流してたら、綺麗ななのはがもっと汚れちゃうところだった。私は頭だけを動かして、私の身体をこんなのにした奴へと視線を向ける。
「なんで・・・まだ存在している・・・ディアマンテ!!」
そこには“ディオサの魔道書”と、私の千切られた左腕を持つディアマンテが居た。アイツは確かに私の
牢刃
(
しんぎ
)
でバラバラにして消滅させてやったのに・・・どうして?
「我は、全てを統べるに相応しきヨツンヘイムが皇帝アグスティン・プレリュード・マラス・ウルダンガリン・デ・ヨツンヘイム。・・・久しいな、剣神シャルロッテ・フライハイトよ」
アグスティン・プレリュード・マラス・ウルダンガリン・デ・ヨツンヘイム。
大戦の最終決戦、ヴィーグリーズ決戦で、ルシルの“神々の宝庫ブレイザブリク”によって討たれた皇帝の名だ。そして中立だった複数世界ミッドガルドを大戦に巻き込んだ憎きクズ王だ。
「バカな・・・!」
そう一言。それが精いっぱいだった。
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