暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep50貴女が思い描いた物語の果て〜Ace of Aces〜
[14/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ら見えていた発光も今は無い。ラグナロクは発動しなかった。

「セレス・・・あなたは一体何を目指していたの・・・?」

床へ横たえたセレスへと話しかける。なのはとの戦闘中の念話は私にも届いていた。だから判らない。セレスの本当の願いが。

「セレスさん!? シャルちゃん、セレスさんは!?」

なのはもボロボロなのに、やっぱりセレスを心配している。私は何を言わずに、ただ目を瞑るセレスの顔を見るだけだ。

「セレス・・・」

私でもなのはでもセレスでもない第三者の声。声のした方へと振り返る。

「フィレス・・・!?」「フィレス空士!?」

そこに居たのは、はやて達と戦っていたはずのフィレス・カローラ。なのはと声が重なる。まず驚愕。そしてはやて達の安否。ここにフィレスが居るということは、はやて達は負けたということだ。次にフェイトとルシルのこと。エントランスホールで戦っているはずのフェイトとルシルを素通りした?

「誰ひとりと、して・・・殺めて・・ません・・から・・・。フェイト、と・・・サフィー・・ロも、無事・・・手を、出して・・ない・・・から」

私となのはの表情から察したのかフィレスは、フラフラとした足取りでこっちに歩み寄って来ながらそう告げた。フィレスの存在感ももう希薄だ。あと保って1分も無いといったところだろう。確かにこれならフェイトとルシルに手を出すことは出来ないはずだ。

「セレ・・ス・・・もう、いいの・・・?」

寝かせているセレスの側に座り込んだフィレス。セレスの目がうっすらと開いて、覗きこんでいるフィレスへと視線を移す。セレスは小さく頷いた。何がいいのかが解らない。だけど唯一解るのは、セレスの目的は達せられたということだ。

†††Sideシャルロッテ⇒セレス†††

すごく眠い。身体に力が入らない。これが、死、ということなのでしょうか・・・?

「セレ・・ス・・・もう、いいの・・・?」

お姉ちゃんの声が聞こえる。私は眠いのを僅かな力で耐えて目を開ける。ウェディングドレス姿のお姉ちゃんだ。見たのは3回目ですけどやっぱり綺麗ですね。
お姉ちゃんの、もういい?という問い。私は頷くことで応える。

私は世界に示したかったのです。殉職は決して尊いものなんかではないと。1人の命が消えて悲しむ家族が居るんだって。管理局はそれを軽んじているんだって。
知らしめたかった。私のように復讐心を抱く遺族が居るんだということを。命を賭してでも思い知らせたかった。今の管理局の危険性を。
そのために、悪事に手を染めた局員を何人も殺害しました。それくらいはしなければ、きっと管理局は変わらないと思ったから。
問題は“今回の事件(テスタメント)”を世界がどう捉えるかですけど・・・。

(最期に・・・叶う
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ