暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep50貴女が思い描いた物語の果て〜Ace of Aces〜
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上げる私の目には、青いを通り越して血の気の無い白い顔色になっているセレスさんの顔。私は耐えきれずに弾き飛ばされて、体勢を整える前に最上階の床に叩きつけられた。

「なのは、大丈夫!?」

「う、うん・・・大丈夫・・・」

駆け寄ってきたシャルちゃんに支えられながら立ち上がる。

「もう時間が無い。酷なことだけど、セレスを早く倒さないと・・・」

「判ってる。判ってるけど・・・」

床に描かれた魔法陣の発光量がさらに強くなってる。ラグナロクの術式の要である上空に佇むセレスさんを見上げる。肩で大きく息をして、もういつ倒れてもおかしくないほどの疲労が見て取れる。そんな時、“オラシオン・ハルディン”の方角から強い発光。

『ラグナロクの発動準備完了の合図ですよ。さぁ、完全発動するまでに私を倒せますか、エースオブエース!!』

「なのは、急いで!!」

私は頷いて応え、空へと再び上がる。雨のように降ってくる氷の弾丸。私は最小限の動きで紙一重に避けていく。

『急ぎなさい、なのは!!』

連続ロールしながらカートリッジを3連ロードし、エクセリオンバスターを放つ。セレスさんは“シュリュッセル”で弾き飛ばしながら、私へと降下してくる。すれ違いざまにお互いのデバイスへと一撃。衝撃波がすごい。お互いが大きく距離を取る。
セレスさんは“シュリュッセル”の刀身に魔力を集束させていく。こちらも全力で行かないと勝てないほどの集束率。だから私も“レイジングハート”と、セレスさんの周囲に“ブラスタービット”を展開して、それぞれに魔力を集束させる。

『何をしているのですか! 撃ちなさい! なのは!!』

「っ? セレスさん・・・?」

セレスさん。あなたはやっぱり、ラグナロクを発動する気が元からないんじゃないですか?
セレスさん。何でそんなに必死になって私に撃たれようとしているんですか?
セレスさん。あなたの本当の目的は一体何だったんですか?

『撃ちなさい!!』

「セレスさん!!」

――スターライトブレイカー――

頭上に掲げた“シュリュッセル”を振るおうとしたセレスさんへ、5方からスターライトブレイカーを撃ち込んだ。視界が桜色の閃光で完全に閉ざされる。目を細くして爆ぜる閃光を見詰める。と、刀身が半ばから砕けた“シュリュッセル”が閃光を裂いて飛んできて、最上階の床へと突き刺さった。私の視界に、力無く落下していくセレスさんの姿が入る。

「セレスさん!」

飛んでも間に合わないと判断してフローターを発動。ゆっくりと降下するセレスさんをシャルちゃんが優しく抱きしめた。

†††Sideなのは⇒シャルロッテ†††

セレスが集束砲を受けたと同時に魔法陣が消滅した。“オラシオン・ハルディン”の方角か
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