暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep50貴女が思い描いた物語の果て〜Ace of Aces〜
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ロクはシャルちゃんの死因でもある。そして“界律の守護神テスタメント”となった最大の要因。大戦時は、ルシル君とフノスさんのおかげで世界の完全滅亡は防げた。でも、それでも被害は甚大で、今の次元世界が誕生した。

「そんなの間違ってる! セレスさん!」

私も大声でセレスさんに声をかける。

「なのは、シャル。人生には無数の選択肢があるの。だけど、その選択肢の中に絶対の正解なんてものはありません。選んだあと、それを正しいものに変えていく。人生とはそういうものでしょ? そして私は、世界のやり直し(リセット)、という選択肢を選びました。その選択が良いものか悪いものかは、後々の世界が決めてくれますし、それ以前に私が良いものへと運ぶつもりです」

セレスさんがそう告げた後、“ディオサの魔道書”が光となって“シュリュッセル”の刀身に入った。そんな“シュリュッセル”を構えたセレスさん。やっぱり戦うしかないみたいだ。
ゴゴゴゴ、と地鳴りのような音と振動が足元から伝わってくる。周囲を見渡すと、天井が中心から四方八方に裂けて、花弁のように開いていくのが見て取れた。

「そう、これは滅亡(おわり)ではなく、新たな歴史(セカイ)の始まり」

VS・―・―・―・―・―・―・―・―・
其は真実隠す哀しき復讐の女王セレス
・―・―・―・―・―・―・―・―・VS

開いていく天井に連動して壁もまた開いていく。ここ最上階に完成したのは、開いた花のような大きな舞台。

「なのは。セレスは最悪殺してでも止める。解かるよね?」

「・・・そうならないように祈るだけだよ」

シャルちゃんは“キルシュブリューテ”を、私はカートリッジを2発連続ロードした“レイジングハート”を構える。お互いは一瞬も視線を逸らさず、相手の動きを見る。

「っ・・・」

――神速獣歩(ゲパルド・ラファガ)――

――閃駆――  

――アクセルフィン――

私が息を呑んだのが合図となって、私たちはそれぞれの高速移動法を使う。シャルちゃんとセレスさんは床を駆け、お互いが持つ剣の刃を走らせる。私はシャルちゃんの邪魔にならないように空へと上がって、いつでも援護が出来るようにしておく。
シャルちゃんとセレスさんの刃が衝突、衝撃波が空に居る私のところにまで届いた。そこから始まる2人の円舞のような斬り合い。周囲に散る火花が綺麗だと、場違いな思いを抱く。

「セレス、私の話を聞いて・・・!」

――雷牙月閃刃(ドンナー・モーントズィッヒェル)――

「・・・聞きましょう・・・!」

――氷奏閃(イエロ・コラソン)――

雷撃を纏う“キルシュブリューテ”と、冷気を纏う“シュリュッセル”の斬撃の打ち合い。2人の斬撃を見て、私は本当にこの場に居ていい
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