暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep48私が貴方と望む未来へ往く為に 〜Fate〜
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しないで、すぐさま床を駆ける。

「どうした、フェイト。このままでは私が勝ってしまうぞ?」

「それはないよ。だって私がルシルに勝つんだから・・・!」

「ならもう少しギアを上げたらどうだ?」

――殲滅せよ汝の軍勢(コード・カマエル)――

ルシルの頭上に100本は優位に超える槍群が展開された。カマエルだ。負けじとプラズマランサーの限界数20発を展開。全然足りない。

「ジャッジメント」

ルシルが指を鳴らした。私も「ファイア!」と号令。一斉に私とルシルの間で衝突していく槍。でも圧倒的に数の足りない私のランサーは、ルシルのカマエルに呑み込まれた。

「恐れるな、私・・・!」

直撃コースの槍だけを注意して、二刀のスティンガーで弾き飛ばしていく。

「はぁはぁはぁはぁ・・・」

腕を振るい続けて、何とか捌ききった。肩で大きく息をする。ルシルを見れば、消えることなく床に突き立っている槍群の奥で腕を組んで、ただじっと私を見ていた。舐められてる。私がカマエルに対処している間にも攻撃できたはずなのに。とそこまで思ったところで、あれ?って思った。

(私に勝つつもりなら、もう少しやり方があるはずなのに・・・。どうしてこんな回りくどいというか、手を抜いているというか・・・)

ある可能性を考える。もしかしてルシルは迷っているのかもしれない。還ると口にするけど、やっぱりここに残りたいんじゃないのか。無意識か意図的にか、ルシルは手を抜いている、のかもしれない。ルシルの迷い、か。このカードはきっと私に有利になるものだ。

「何を突っ立っている」

ルシルはゆっくりと中央にまで歩み寄ってきて、床に突き刺さったままの炎槍と光槍を手にした。二槍を構えたルシルに警戒して、私もスティンガー二刀を構える。

「ねぇ、ルシル。憶えてる? 私と初めて会った時のこと」

そこで私はルシルの心を揺さぶるために、思い出話を始める。ルシルの表情は今のところ変わらない。ブリッツアクションで突撃。ルシルは両手の槍を投擲。半身ずらして回避。直後に背後から爆発音と衝撃波が襲ってきた。ダメージはないけど、体勢が完全に崩された。間髪いれずに投擲されてくる槍が身体を掠っていく。

(この距離で外した・・・?)

今度は直撃コースの槍が2本。それを無理矢理横っ跳びで避けた。

「初めて会った時、ジュエルシードを巡って戦ったよね・・・!」

――プラズマランサー――

10発のランサーを、タイミングをズラして放ち続ける。床に刺さった色んな属性の槍が浮いて、穂先をランサーに向けたと思えば発射、迎撃してきた。私とルシルの間で衝突して爆発、煙が発生。煙の中に、魔力弾プラズマバレットを撃ち込んでいく。

「けど私とアルフは簡単に負け
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