暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep48私が貴方と望む未来へ往く為に 〜Fate〜
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《おとこ》のセリフよね」と綺麗に笑った。私も「そ、そうですよね」と苦笑していると、ゼフィランサスさんが急に私を抱きしめた。

「貴女とルシルに、遥か尊き祝福の恩寵があらんことを」

囁かれた祝福の言葉。私がお礼を口にしようとしたとき、また視界が暗転。そこは現実の世界。私はルシルにキスした時と同じ体勢だった。夢?・・・じゃない。ゼフィランサスさんの感触も温かみも香りも残ってる。

「ゼフィランサスさん・・・ううん、義姉さん。私は必ずルシルと幸せになります」

どういうわけか一切のダメージが無くなって綺麗になっているルシル。対人契約の影響かは知らないけど。傷ひとつとしてないルシルを抱き起して、ホールの無傷な場所まで運ぶ。

「ルシル、一緒に幸せになろうね」

ルシルを膝枕して、男の人とは思えないほどにサラサラな前髪を撫でる。その時、背後からジャリって砂を踏む音がした。ハッとしてそちらへと視線を向け、驚愕に目を見開いた。

「そう、なんだ。・・サフィー・・・ロは・・・負け、たん・・だ・・・」

「フィレス・カローラ空士・・・!?」

ここ“エヘモニアの天柱”の入り口の壁にもたれかかるようにして、ウエディングドレスを纏ったフィレスが立って居た。

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