暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep48私が貴方と望む未来へ往く為に 〜Fate〜
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・・・?」

そこに座って居たのは、ルシルと瓜二つの女性。ルシルの鋭い目つきと違って、柔和な双眸。身長はたぶん私と同じくらい。装飾の凝った純白のドレスを纏って、ドレスの裾は床にまで流れてる。
ルシルの記憶で見た妹のシエルさんとはまた違う魅力的な女性だ。だからこそ選択肢は2つ。ルシルのお母さんかお姉さんのどちらか。でもルシルはお母さんのことを嫌っているようだったから、私は「お姉さん」と口にした。

「ええ。はじめまして、ゼフィランサス・セインテスト・アースガルドよ。ルシルと対人契約したそうね。まぁだからこそ私の元に居るのだけれど」

「あの、それはつまり・・・ルシルのお姉さんが私をここへ・・・?」

「そうよ。ルシルと対人契約した者は例外なく、その精神をここに連れて来られるの」

「どうして、ですか?」

「ん〜、最終試験と言ったところかしら。本当にルシルと未来を歩む覚悟があるのかどうかを、私が審判するために」

最終試験なんて聞いてないよ、シャル、ルシル。まさかここで不合格って言い渡されて、ルシルと永遠の別れ・・・なんてことはないよね?
そう思うと一気に緊張してきた。ルシルのお姉さん、ゼフィランサスさんはそれを察したのか、笑顔で「リラックス〜リラックス〜」と言ってきた。あ、何かそれで不安が小さくなったような気がする。

「さて。最終試験なんて大仰なことを言ったけど、その実は簡単なこと。・・・・私の問いに正直に答えよ、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン」

「は、はい!」

ビシッと居住まいを正して、ゼフィランサスさんの問いを待つ。

「ルシルの正体と、ルシルが今までしてきたこと、背負っているモノは知っていて?」

「はい、知っています」

「それでもなお、貴女はルシルと共に在りたいと?」

「はい、私はルシルとこれからもずっと一緒に居たいです。それに私は誓ったんです。私じゃ足りないかもしれないけど、ルシルの背負うモノを私も背負っていきたいって」

「・・・ホント、シェフィに似てるけど、でも違うのね」

「?? あの、何か仰いましたか?」

ゼフィランサスさんが何か呟いたようだけど聞き取れなかった。だから聞き返してみたけど、ゼフィランサスさんは「気にしないで」と笑みを浮かべた。

「ルシルも貴女のことを想っているみたいだし、きっと大丈夫ね。フェイトさん。不出来な弟だけど、ルシルのことをこれからもよろしくお願いします」

ゼフィランサスさんは椅子から立ち上がって、私に歩み寄りながらそう告げてきた。

「はい。必ず、ルシルを幸せにしてみせます」

私は慌てて立ち上がって、ゼフィランサスさんの元へと駆け寄り、そう告げた。するとゼフィランサスさんは「それはどっちかって言うと|ルシル
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