暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep48私が貴方と望む未来へ往く為に 〜Fate〜
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ルシルの左肩から漏れる蒼い優しくて温かな光。治癒術式のラファエルだ。私はこれ以上の回復をさせないためにスピードをさらに上げて、手数を増やす。防戦一方のルシル。いつになったら空戦を仕掛けてくるのか。

「魔法で吹っ飛ばして、隊舎に戻ってからルシルとヴァイス陸曹を庭先の木に吊るして! それからスバル達の昇級祝いパーティ。そこでもまたシャルがやってくれたよね! 巨大化するキノコで私たちは大きくなって、それを解決するためにルシルはボロボロになったり! さらにシャルのケーキの所為で、ルシルは幼女化に記憶障害になったよね・・!」

ルシルの表情はもう泣きそうなものだった。私の思い出話によるものなのかは判らないけど・・・。だけど、ルシルから戦意が消えていくのだけはなんとなく判る。

「そして、テルミナスの強襲。操られた私たちはルシルとシャルと戦うことになった。その戦いも終わって、ようやく知り得たルシルとシャルの隠してきた真実・・! 2人の人生があまりに壮絶過ぎて、すごくショックだったんだよ・・・!」

ルシルの弱々しい剣戟。私は簡単に弾く。ルシルの懐ががら空きになって、私は肩から突進して、ルシルを押し倒す。馬乗り状態になって、ルシルを見下ろした。

「憶えてる? 私の告白・・・」

「ああ。忘れられるわけがない」

「私も一緒に背負うよ、ルシルの十字架。私ひとりじゃ頼りないかもしれないし、ううん、私じゃ全然力になれない。それでも一緒に背負うよ。これからはずっと、ルシルを独りにしないから」

一言一句間違えずにもう1度告げる。好きな人と一緒に居られるから幸せ。

「・・・すまない」

ルシルはただ黙って聞いて、そう謝った後、私を襲う衝撃波。私はルシルから大きく離れた場所に飛ばされた。何とか体勢を整えて着地。視線をルシルへ。ルシルは宙に居た。もちろん空戦形態で、だ。それなら私も宙へと。

「バルディッシュ、お願い」

≪Load cartridge. Over drive. Saintest form≫

対空戦形態ルシルの雷天使(セインテスト)フォームを発動した。

†††Sideフェイト⇒ルシリオン†††

――瞬神の飛翔(コード・ヘルモーズ)――

心を揺さぶられ、心身ともにボロボロになった私は空戦形態ヘルモーズを発動した。もうどうしていいのか解からない。だから、ヘルモーズでフェイトと戦うことにした。今の私が出せる全力こそが空戦形態下での戦闘なのだから。

「バルディッシュ、お願い」

≪Load cartridge. Over drive. Saintest form≫

フェイトの姿が雷光で見えなくなる。次にその姿を見せたフェイトを見て、私は知らず呟いていた。

「天使・・・!」

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