暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep47お姉ちゃんは妹を守るものだから 〜Hermana mayor〜
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ス空士の斬撃を避けるクイント准尉。標的を失ってたたらを踏んでいるフィレス空士に、シグナムが薙ぐように火龍一閃を放った。氷剣をクロスさせることでシグナムの一閃を防ぐフィレス空士。そこにティーダ一尉が背後から迫る。

「ティアナとその親友たちをこれ以上傷つけさせない!」


――雪風の鉄壁(ベンティスカ・パレドゥ)――

黒銃の刃でフィレス空士を突き刺そうとしたそのとき、フィレス空士を包むように球体状の吹雪が起こる。シグナムとティーダ一尉が吹き飛ばされる。吹雪の壁への対処法を考える。ソールでもアカンかったフィレス空士自身の防御力。ラグナロク、しかないかと思う。それでもアカン気がするけど・・・。

「あたしとアイゼンのツェアシュテールングスで、何とかこじ開けてみる」

ヴィータがそう提案してきた。正直それでも上手くいくかどうか・・・。

――悪魔の角(ディアブロ・クエルノ)――

それは一瞬やった。どこからともなく放たれてきた氷の杭。それらが私らの持つデバイスを破壊した。修復したばかりの“シュベルトクロイツ”の柄も、“レヴァンティン”の刀身も、“グラーフアイゼン”のヘッドも、“リボルバーナックル”を装着した両腕も、“白銃と黒銃”を持った両手も。
思考が止まる。あまりに突然過ぎて、あまりに精確過ぎて。フィレス空士を包む吹雪が爆発する。視界が吹雪で潰された上吹き飛ばされた。

『これで私の勝利です』

フィレス空士からの思念通話。直後に地面に叩きつけられた衝撃が全身を襲う。苦悶の声を上げながら、私は長く続いた吹雪が止んで視界が戻るのを待つ。ようやく吹雪が止んで、私はうつ伏せで倒れたままの状態で顔を上げる。と、また思考が止まった。

「え・・・? シグナム・・? ヴィータ・・? リイン・・? アギト・・?」

私の家族が、大切な家族が、私が守らなアカン家族が・・・

「あ、あ・・ああ・・・ああああ・・・ああああああああッッ!!!」

叫ばずにはおられんかった。私の家族が“女帝の洗礼”の外壁に、氷の槍で磔にされとる光景なんやから。

「死んではいないし、大切な器官も傷つけていないので安心してください。かつてのエースオブエースと同じ、溶けた氷が傷を癒します。私がエヘモニアの天柱に戻るまでの短い間ですので。・・・では」

その言葉で、ギリギリのところで怒りの暴走を踏みとどまる。視界の端には、シグナム達と同じように氷の槍で地面に磔にされとるクイント准尉とティーダ一尉の姿。
理由は解からへんけど私だけが無事やった。そこで気付く。リエイスの声がさっきから聞こえへんことに。

「リエイス!? リエイス!!」

ユニゾンしたことで私の中に居るリエイスを呼び掛け続けてる。じゃりっと砂を踏む音。フィレス空士が、雪
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