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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep45遥かなる夜天に集いし騎士〜Wolken Ritter〜
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代わりに闇色の炎で構成されたそれほど長くはない片刃剣を手に携えている。おそらくアレで斬られれば、私は死ぬだろう。それほどにまで高められた炎剣だ。
「次の一撃で決めねば」
『大丈夫さ、シグナム。だってあたしらは・・・今日の先を見ているんだから。カルドのように今日という日、この戦いだけしか見てない奴とは違う。未来を望むからこそ、あたしらは強い』
何ともアギトらしくない話だったが、確かにそうだな、とは思う。フッと笑みを零し、この場でカルドを迎え撃つために“レヴァンティン”を脇に構える。見据えるはかつて私が殺めた者。そして今、もう1度・・・。
「『紫電・・・一閃!!』」
「ぅぅおおおおおーーーーーーッッ!!!」
勝負は一瞬というのだろうか。私は強烈な熱波を放つ炎剣を避け、“レヴァンティン”でカルドを横一線に斬り裂いた。すれ違い、そして背後へと過ぎ去ったカルドが小さく「まだ終わりじゃないぞ」と呟いた。振り返り、もう一撃を与えようとして気付く。カルドは光の粒子となって消えていくことに。私は勝った。しかし胸に去来するのはやはり虚しさだけだった。
「・・・む? なんだ・・・?」
†††Sideシグナム⇒はやて†††
「今度こそ貴様を地獄の業火に叩き落とす!」
私はリエイスの言う通りに“オラシオン・ハルディン”から離れるため、“レスプランデセルの円卓”に進入する。地上にたくさん仲間が居る場所やと全力で戦えへんから。そんな私らを追いかけてくるイスキエルドの怨嗟の声。ここまでハッキリした憎悪を向けられるんは初めてで、やっぱり辛い。
『申し訳ありません、我が主。我らの罪を、主にまで・・・』
「謝らんでええよ、リエイス。一緒に背負う言うたやん」
守護騎士のみんなの主として、最後の夜天の主として、私も全てを背負う。どれだけ辛くても悲しくても、それが私の背負わなアカン責任。
『・・・主、この空域で迎え撃ちましょう。私が全力であなたをサポートします』
リエイスがそう告げる。と同時に頭の中に入ってくる数多くの術式。
『ルシリオンの魔術を私なりに魔法へとアレンジしたものです』
戸惑っとるとリエイスがそう言ってきた。ドカンと来る衝撃。ルシル君の魔術を魔法に変換したってことか。
まぁ確かにルシル君の魔術の名前や効果は、どこか私の使う古代ベルカ式に似とる。というよりは、私の使う魔法がルシル君の魔術に似とる。そやから相性は合っとるかもしれへんけど・・・ええんかな、こんなん勝手に・・・。
『問題ありません。私はこの3年、ルシリオンの半身でした。ですから私にも彼の力を扱う資格があります。彼も私の魔法を使いますし。そう、言うなれば彼のものは私のもの、私のものは
彼
(
わたし
)
のもの、なのです』
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