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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep45遥かなる夜天に集いし騎士〜Wolken Ritter〜
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しい火花をまき散らす。一瞬の鍔迫り合い。
同時に剣を引き、すぐさま私とカルドは連撃を繰り出す。お互いが、あらゆる角度から、あらゆる速度で、あらゆる軌道で敵を討たんと刃を奔らせる。その度に私とカルドの間に激しい金属音と火花が散る。
『なんだよ、コイツ! 何でこんなに強くなってんだよ!?』
アギトの言うことももっともだ。以前までは魔族ゼルファーダの火力に頼った攻撃だけだったのに対し、今日は見事な剣さばきだ。刀身の長さが約150cm、幅が約25cmはある大剣を、まるで重さが無いとでも言うように容易く振るっている。しかも切り返しを含めた大剣を振るう速度も並ではない。
「身を、心を、汝が持つ全てを捧げよ」
「なに・・・?」
互いが必殺の連撃を弾き返しながらいると、カルドが小さく囁いた。私はそう聞き返していた。
――業火に焼かれその罪を償え――
――パンツァーガイスト――
返ってきた答えは、大剣の刀身に燻っていた炎の爆発。私は爆発の瞬間に、魔力を身に纏い防御力を高めるパンツァーガイストを直感的に発動。おかげで撃墜を免れた。1度大きく距離を取り、仕切り直しとなる。
≪えー、テステス。管制システムを破壊、オラシオン・ハルディンの制圧に成功。本局は守られた。繰り返しまーす。管制――≫
フライハイトの声が乗る放送が聞こえてきた。これで管理局施設への砲撃の危機は去ったということだ。
「女帝の洗礼が落ちたか。しかしそんなモノはどうでもいい。俺たちに必要なのは、お前たちヴォルケンリッターの死、それのみなのだから」
――憎悪は何者にも消せず――
大剣の炎が刀身に巻きつくように螺旋状となる。大剣を横に構えながら突進してくるカルド。
「アギト」
『おうよ! 烈火刃!』
“レヴァンティン”の刀身に、アギトの炎熱強化によって威力の高められた炎を付加させる。そして私も真っ向から突進。
「『紫電一閃!!』」
「我らに勝利をッ!!」
“レヴァンティン”を振り上げ、間合いに入った瞬間に振り下ろした。縦一線の振り下ろしの“レヴァンティン”と、横一線の薙ぎの大剣が衝突する。その瞬間、世界から音が消えたような気がした。至近距離での大爆発。私は爆炎と爆風に吹き飛ばされながらも体勢を整える。パンツァーガイストを持続的に発動していなければ、今ので間違いなく死んでいた。
「はぁはぁ・・・」
黒煙に染まる空の向こう、おそらくカルドは居る。私に神秘を感じ取るという力は無いが、それでも感じ取れるカルドの存在感。“レヴァンティン”のカートリッジを2発ロードし、決着に備える。そして黒煙を突き破るように「まだだぁぁぁああああああッ!!」カルドが姿を現した。
甲冑は見るも無残に壊れ、手には大剣は無く、
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