暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep45遥かなる夜天に集いし騎士〜Wolken Ritter〜
[5/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
チョの背後へと向ける。デレチョは本格的におかしくなって「コロセコロセコロセ」を連発している。そしてフリーゲンが直撃。デレチョの背中で爆発が起きる。大剣から力が抜けて、あたしの一撃が大剣を弾き飛ばす。

「おおおおおおお!」

一回転。さらに一撃をデレチョの本体へと“アイゼン”を叩きつける。火花を散らしながら甲冑を少しずつ砕いていく。そこに「っが・・・!?」デレチョが殴ってきた。あまりのことで一瞬呆けた。殴り飛ばされて間合いが開く。遅れて右頬に鈍い痛みが走る。口の中に広がる鉄の味。口の中が切れた。

「てめぇ・・・!」

口の中に溜まった血を吐き捨てて、項垂れるデレチョを睨みつける。あたしは騎士だ。だから女の顔を殴るな、とは言わねぇ。だけどやっぱムカつく。

『女の子の顔を殴るなんて、最低ですね!』

リインがあたし以上に怒り心頭。逆にあたしは冷静を取り戻す。あたしは乾いた笑みをこぼして、無手で構えたデレチョを見据える。今のデレチョからは怒りも憎しみも感じない。

「シネコロセシネコロセシネコロセシネコロセシネコロセ」

狂気だけだ。シャルロッテが言っていたことはこれなんだと知る。魔族との融合は自滅行為。圧倒的な力を手に入れても最後は壊れるだけ。今のデレチョは、もう壊れてしまって自我を無くしたデレチョの形をしたモノだ。

「お前は自分を失くしてまで、あたしに復讐したかったのかよ・・・?」

“アイゼン”を構えて、カートリッジを2発ロード。ラケーテンフォルムからギガントフォルムへと変える。先に動いたのはデレチョ。背中に炎の翼を生やして突撃してきた。あたしはまず、大型の鉄球を作り出して魔力付加、ソレを“アイゼン”で打ち出す。

――コメートフリーゲン――

フリーゲンを追い翔るように飛ぶ。デレチョは避けようとせずに真っ向からフリーゲンの迎撃に出た。もう避けるっていう選択肢はアイツの中には無い、っていう予想は当たってた。デレチョは闇色の炎を纏った右の拳打でフリーゲンを止めた。だけどカートリッジ2発分の神秘を有するフリーゲンは簡単には砕けない。

「シネェェェェェェェェェッッッ!!」

デレチョは左の拳打をフリーゲンに打ち込もうとした。

「ギガント・・・ハンマァァーーーーッッッ!!」

それより早くあたしは、デレチョの拳打と拮抗しているフリーゲンに“アイゼン”を叩きつける。その直後にデレチョの左拳打がフリーゲンに打ち込まれる。だけどあたしの一撃を打ち返すことは誰であっても出来ない。

『「いっけぇぇぇぇーーーーーッ!」』

全力で“アイゼン”を振り切る。目の前で強烈な爆発。視界が白に染まる。うっすらと見えたのは、デレチョの籠手とフリーゲンが砕けていく様子。あたしはその爆発をものともせずにその場で
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ