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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep45遥かなる夜天に集いし騎士〜Wolken Ritter〜
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チョの背後へと向ける。デレチョは本格的におかしくなって「コロセコロセコロセ」を連発している。そしてフリーゲンが直撃。デレチョの背中で爆発が起きる。大剣から力が抜けて、あたしの一撃が大剣を弾き飛ばす。
「おおおおおおお!」
一回転。さらに一撃をデレチョの本体へと“アイゼン”を叩きつける。火花を散らしながら甲冑を少しずつ砕いていく。そこに「っが・・・!?」デレチョが殴ってきた。あまりのことで一瞬呆けた。殴り飛ばされて間合いが開く。遅れて右頬に鈍い痛みが走る。口の中に広がる鉄の味。口の中が切れた。
「てめぇ・・・!」
口の中に溜まった血を吐き捨てて、項垂れるデレチョを睨みつける。あたしは騎士だ。だから女の顔を殴るな、とは言わねぇ。だけどやっぱムカつく。
『女の子の顔を殴るなんて、最低ですね!』
リインがあたし以上に怒り心頭。逆にあたしは冷静を取り戻す。あたしは乾いた笑みをこぼして、無手で構えたデレチョを見据える。今のデレチョからは怒りも憎しみも感じない。
「シネコロセシネコロセシネコロセシネコロセシネコロセ」
狂気だけだ。シャルロッテが言っていたことはこれなんだと知る。魔族との融合は自滅行為。圧倒的な力を手に入れても最後は壊れるだけ。今のデレチョは、もう壊れてしまって自我を無くしたデレチョの形をしたモノだ。
「お前は自分を失くしてまで、あたしに復讐したかったのかよ・・・?」
“アイゼン”を構えて、カートリッジを2発ロード。ラケーテンフォルムからギガントフォルムへと変える。先に動いたのはデレチョ。背中に炎の翼を生やして突撃してきた。あたしはまず、大型の鉄球を作り出して魔力付加、ソレを“アイゼン”で打ち出す。
――コメートフリーゲン――
フリーゲンを追い翔るように飛ぶ。デレチョは避けようとせずに真っ向からフリーゲンの迎撃に出た。もう避けるっていう選択肢はアイツの中には無い、っていう予想は当たってた。デレチョは闇色の炎を纏った右の拳打でフリーゲンを止めた。だけどカートリッジ2発分の神秘を有するフリーゲンは簡単には砕けない。
「シネェェェェェェェェェッッッ!!」
デレチョは左の拳打をフリーゲンに打ち込もうとした。
「ギガント・・・ハンマァァーーーーッッッ!!」
それより早くあたしは、デレチョの拳打と拮抗しているフリーゲンに“アイゼン”を叩きつける。その直後にデレチョの左拳打がフリーゲンに打ち込まれる。だけどあたしの一撃を打ち返すことは誰であっても出来ない。
『「いっけぇぇぇぇーーーーーッ!」』
全力で“アイゼン”を振り切る。目の前で強烈な爆発。視界が白に染まる。うっすらと見えたのは、デレチョの籠手とフリーゲンが砕けていく様子。あたしはその爆発をものともせずにその場で
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