暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep45遥かなる夜天に集いし騎士〜Wolken Ritter〜
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め、か。そういや昔、なのはに言ったな、あたしも。

≪Schwalbe Fliegen≫

フリーゲンを8発、向かってくるデレチョに放つ。次いでカートリッジを2発ロード。もう慣れちまったのか前のような高揚感は無い。デレチョは甲冑全体に炎を纏って、フリーゲンを防御しやがった。

「どうした? その程度の威力では俺は止めRareんぞ・・・!」

火の粉をまき散らしながらのデレチョの突進を回避する。

「止められるものなら止めてみせろ。お前のその鉄槌で俺を殺した時のように!」

言い表せない違和感が急に無くなったような気がした。

――慈悲すら許さぬ業火――

「アイゼン!!」

≪Schwalbe Fliegen≫

反転したデレチョが放つ連続突きによって発生した炎の槍が、無数に飛んできた。奴の甲冑から炎が途絶えた今、一撃を叩きこむチャンス。もう1度フリーゲンを8発と放って、槍群の中を縫うように突撃。

「アイゼン! フォルムツヴァイ!」

≪Jawohl. Raketen Form≫

“アイゼン”をラケーテンフォルムに変える。

「そぉぉらぁぁぁぁーーーーッッ!!」

――ラケーテンハンマー――

槍群を抜けたと同時にブースターを点火。遠心力いっぱいの一撃を、デレチョに向かって振り抜いた。デレチョは咄嗟に大剣でガード。だけど今度は捌けねぇはずだ。ラケーテンの一撃を捌くのは不可能だから。

「穿ぁぁぁぁつ!!」

大剣を破壊するつもりで力を込める。デレチョの方も大剣の柄を両手で持った。もう少し、あと少しで突破できる。火花の中に見えたデレチョの妖しく光る目。それで何となくこう思った。ああ、コイツはもう引き返せねぇ一線を越えたんだ、って。

「おのれおのれおのれおのれ・・・! また、俺を殺そうというのか!? 紅の鉄騎!! 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ! もう殺されるのは嫌だ! そうだ、俺がお前を殺す! だからお前が死ね! 死んでしまえ! シネシネシネシネ!」

耳元で叫ばれたような錯覚を覚えるデレチョの怨嗟の絶叫。あたしは歯を噛み締めて耐える。今まで以上に伝わってくる。あたしに向けられた、とても暗く深い、狂気と言ってもいい憎悪。

「っ!・・・デレチョ、いや、ジョシュア・エルグランド。謝って許されんなら何度だって謝る。だけど、この命だけは譲れねぇ。あたしの命は、はやてのものだから・・・!」

勝手な話だって自分でも解かってるさ。でも、あたしは生きていたいんだ。はやてと、家族と、友達と、仲間とこれからも。だからさ、デレチョ。あたしはもう1度この手でお前を斃す。お前のあたしに対する憎しみも恨みを全て背負っていく。

「・・・すまねぇ」

さっき放っておいたフリーゲンを操作して、デレ
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