暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep45遥かなる夜天に集いし騎士〜Wolken Ritter〜
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みせます』

『あたしも。はやてに指1本触れさせないように頑張る。な? リイン、アギト』

『もちろんです』

『あたしらに不可能なんてない。だからマイスター、安心して任せて』

そう快く承諾してくれた。そして2人は、修復を終えたカルドの巨人へと向かっていく。私は2人の背に「おおきにな」とお礼を言って、少し離れたところまで移動、足元と前面にベルカ魔法陣を展開。一撃で決められるように魔力をチャージする。

『ラグナロクの術式をスタンバイ。術式を集束砲へと変換・・・完了。魔力の集束を開始。チャージ完了まで60秒』

リエイスがラグナロクの発射シークエンスを進める。私は、シグナムとヴィータとカルドの巨人の戦いを注意深く見守る。周囲を飛行しながら少しずつカルドの巨人へと攻撃を加えて傷を負わせる2人。カルドの巨人も2人を墜とそうと両腕を振るったり、炎弾の弾幕を張る。炎弾のいくつかが私の元に飛んできた。私は視線を逸らさずに見つめる。

「させねぇッ!」

ヴィータが私と炎弾の間に割り込んで、ギガントフォルムの“アイゼン”で打ち返した。そしてすぐにカルドの巨人へと飛んでいく。うん、心配なんかしてへん。絶対に守ってくれるって信じとるから。

『やはり紅の・・・いいえ、ヴィータは心強いですね。もちろんシグナムもそうですが。私たちは安心してこの一撃の準備に集中できます』

『そやろ? シグナムもヴィータも、ここに居らへんけどシャマルもザフィーラも最高の騎士や。私ら八神家は、強い絆で結ばれた最高の家族なんやで』

『そうですね。あなたの元に集う騎士は、最高の家族です』

だから私は、苦しくても辛くても家族のために戦うんや。と、シグナムのシュランゲバイセンがカルドの巨人の右手首を斬り落とした。修復し始めた右手首にシュワルベフリーゲンで追撃するヴィータ。ヴィータを払おうとした左手首をも斬り落とすシグナム。
両手を失ったカルドの巨人。ヴィータのギガントシュラークが、カルドの巨人の頭部に叩きつけられた。大きく俯くカルドの巨人。そこに、シグナムはシュベルトフォルムに戻した“レヴァンティン”の紫電一閃を切り上げるように額に打ち込む。

『おのれぇぇぇーーーーーッッ!!』

額から黒炎を噴き上げるカルドの巨人の咆哮が直接頭に叩き込まれた。意識が飛びそうになるんを耐える。

『主はやて! 集束完了です!』

そこにリエイスからのチャージ完了の報せ。私はシグナムとヴィータに向けて『準備が終わった、2人とも離れて!』って退避の思念通話を入れる。

『はいっ!』『うんっ!』

2人は最後にシュトゥルムヴィンデとコメートフリーゲンを放ってから退避。

「響け、終焉の笛」


「『ラグナロクッ!!』」

詠唱を終えて、
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