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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep45遥かなる夜天に集いし騎士〜Wolken Ritter〜
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!」』
雷霆の戦槌と化した“シュベルトクロイツ”を、カルドの巨人の頭部目がけて振り下ろす。この魔法の威力を察したようで、カルドの巨人は右拳の拳打を繰り出してきた。衝突する“シュベルトクロイツ”とカルドの巨人の右拳。周囲に白い雷光と闇色の炎が散る。
「『はぁぁぁぁぁーーーーーッ!!』」
『『『燃え尽きろぉぉぉぉーーーーッ!!』』』
結構頑張ってるんやけど、少しずつ押されていく。そやけど、カルドの巨人の右拳もまた徐々に崩れていくのが見える。もう少し耐えれば、もしかしたら・・・。そう思ってこのまま続けようとした。そこに、カルドの巨人が左拳を振りかぶった。
――ヘルモーズ――
さすがに左拳の一撃も受けたら墜とされる。“シュベルトクロイツ”を頭上に掲げるようにして右拳を上に逸らして、下へと離脱。そうやって左拳の一撃を避ける。
「『飛竜・・・一閃!!』」
そこに、シグナムが修復途中の右拳へ飛竜一閃を打ち込んだ。右拳が丸々吹き飛ぶ。カルドの巨人から『なに!?』っていう驚愕の声が漏れる。
「こいつでどうだッ!」
『強烈なの行きますよ!』
≪Zerst?rungs Hammer≫
ツェアシュテールングスフォルムの“アイゼン”を、カルドの巨人の頭上に振り下ろすヴィータ。その一撃を左手の平で受け止めるカルドの巨人。ドリル部分が徐々に左手を構成しとる炎を粉砕して周囲に散らしていく。
手の平を貫通する“アイゼン”。やった!と思った時、カルドの巨人は手の平を閉じて、“アイゼン”のヘッドを鷲掴みにした。アカン。そう思って、左手にバルムンクを集中砲火。シグナムもまた飛竜一閃を放つ。ヴィータも何とか左手から逃れようともがく。
『貴様の相棒グラーフアイゼン。塵も残さず燃やし尽くしてやる』
――我らが左手は全てを燃やす業炎――
左掌から炎が噴き上がる。それとほぼ同時に、ヴィータは“アイゼン”をハンマーフォルムにすることで左手の平から離脱。ギリギリで炎から逃れたヴィータと“アイゼン”の無事を確認。左右の腕の修復に専念しとるんかカルドの巨人は動かんくなった。
「あっぶねぇー。あと少しでアイゼンが完全に壊されてた・・・!」
『というか、わたしとヴィータちゃんも骨すら残さず焼かれるところでしたっ』
「下手に接近すると灰も残さずに燃やされる、ということか」
『みんな聞いて。私のラグナロクで巨人を倒す。そやからチャージ時間をシグナムとヴィータで稼いでほしいんやけど、ええか?』
シグナムの独り言を聞いた私は、私の持つ最大の一撃で決めることを、みんなに思念通話で提案してみた。そのための時間稼ぎを、シグナムとヴィータにお願いする。
『もちろんです。何秒でも何分でも何時間でも、時間を稼いで
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