暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep45遥かなる夜天に集いし騎士〜Wolken Ritter〜
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訳ありません。私にもよくは。しかし、ただ1つ言えるのは、まだ終わってはいない、ということです』

カルド隊の想いの周囲に闇色の炎が渦巻くように現れた。そして炎は大きくなって、ある1つの形となった。

「巨人・・・・!」

ヴィータが呟く。私らの前に姿を現したんは、漆黒の炎の巨人。大きさは6mくらいで、輪郭が炎のように揺らいどる。

『魂と引き換えにするほどの願いなんてものは、決して希望から生まれるものじゃない。そうした願いを生むのは、常に絶望と憎悪のみだ』

イスキエルドの声、念話が届く。私らは一斉に相棒(デバイス)を構えて、戦闘に備える。巨人の顔、目に当たる部分に宝石のような綺麗な赤が生まれる。

『お前たちへの復讐もこれで終わりだ。さぁ、来い、夜天の主、ヴォルケンリッター。俺が、俺たちが、お前たちの死神になる。行くぞッ!!』

――ゼルファーダの黒焔――

私らに向けて、全身から熱波を放つカルドの巨人。続けて両手の平を向けてきて、特大の炎熱砲撃を撃ってきた。私らは散開して、カルドの巨人の背後に回り込む。

「リエイス!」

「リイン!」

「アギト!」

『はい、我が主!』

『はいです、ヴィータちゃん!』

『おうよ、シグナム!』

――クラウ・ソラス――

――火龍一閃――

――コメートフリーゲン――

がら空きの背中に、一斉に魔法を放つ。直撃、爆発を起こす。そやけど、カルドの巨人は気にも留めへんと振り向きざまに左腕を振るってきた。私らは一斉に回避。私は上、シグナムとヴィータは下へ。大気が燃やされて、空間が熱で揺らぐんが分かる。

「暖簾に腕押し糠に釘、か・・・!」

――シュトゥルムヴィンデ――

シグナムは炎熱攻撃やなくて衝撃波を打ち込む。カルドの巨人の身体に穴が開く。そやけどすぐに塞がる。

「諦めてんじゃねぇぞ、シグナム!」

――コメートフリーゲン――

そんでヴィータは消費の激しいコメートフリーゲンの連発。シグナムはヴィータに「私がいつ諦めた?」と言いながら、何度もシュトゥルムヴィンデを放つ。巨人の身体がボロボロになるんやけど、完全に倒れる前に修復される。私も負けじとブリューナクやブラッディダガーのような連発できる射撃魔法を撃ち続ける。

『3対1でこの様か、夜天の主、ヴォルケンリッター』

――夜天墜とし――

カルドの巨人は、全身から全方位へと炎弾をばら撒いて弾幕を張る。私はヘルモーズで、ヴィータはフェアーテで避け続けて、シグナムは直撃するモノだけ“レヴァンティン”で斬り裂いてく。途切れたところで、“シュベルトクロイツ”の先端に雷撃を纏わせる。

『雷神の一撃、いきます!』

『「トール・・・ハンマァァァーーーーッ!
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