第六十話 ハロウィンの前にその十三
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「別に」
「そうなのかよ」
「ああ、そうしたゲームはな」
いいというのだ。
「別にさ」
「そうか、そういえば最近ゲーム自体も」
「いや、自分の部屋でやってるよ」
していることはしているというのだ。
「時間は少なくなったけれどさ」
「やってることはやってるんだな」
「ああ、格闘ゲームとかさ」
「御前昔からそういうゲーム好きだよな」
「アクションとかな」
そうしたゲームが美優の趣味だ、そうしたゲームは今もしているというのだ。
「しているよ」
「そうなんだな、まあ俺はな」
「RPGか」
「それだよ」
そのジャンルのゲームを楽しんでいるというのだ。
「このゲームな」
「そのシリーズもよく続くな」
「まあな、名作だしな」
「そうだよ、面白いんだよ」
「だからずっとしてるんだな」
「シリーズの最初の作品からな」
プレイしている、そうだというのだ。
「こうしてやってるさ」
「充実してるんだな、兄貴も」
「まあな」
その通りだと返す兄だった。
「こうしてな」
「ゲームをしてもだよな」
「何でも充実してるとな」
部活なり学業なりゲームなりだ、その対象は何でもいいというのだ。
「違うんだよ」
「いいよな」
「それでシリーズだけれどな」
ここでも野球の話になる、阪神が出ているだけに関西は最早シリーズ一色もっと言えば阪神一色になっていた。
「そっちも観ないとな」
「阪神勝つよな」
「勝って欲しいな」
兄はややトーンを落としてこう言って来た。
「やっぱりな」
「何だよ、弱いな」
「不安なんだよな」
「阪神が勝つかどうかか」
「ああ、阪神はな」
このチームはどうかとだ、やはりゲームをしながら言う兄だった。
「ここぞって時にだろ」
「負けるよな」
「いつもいつもな」
「兄貴も阪神ファンだよな」
「ああ、そうだよ」
その通りだというのだ、彼もまた阪神ファンなのだ。
「あそこが一番面白いからな」
「それに関西にいるからか」
「デイリーとか読んでるとな」
どうしてもだ、阪神ファンになるというのだ。
「何か勝っても負けても面白いしな」
「それで阪神を応援してるんだな、兄貴も」
「元々ピッチャーのチームが好きなんだよ」
この好みもあるというのだ、阪神の伝統の。
「ピッチャーが抑えて僅差で戦う試合がな」
「阪神僅差でも負けるよな」
「勝っても負けても、勝つのが一番にしても」
「僅差のゲームが好きでかよ」
「阪神を応援してるんだよ」
阪神の試合は実に僅差の試合が多い、ピッチャーが抑えても打線が打てないならどうしてもそうした試合が多くなる。
「ピッチャーがいいチームはどうして勝つかな」
「どう打つか、だよな」
「そこが見所になるからな
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