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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
神明裁判 E
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鬼道に連なるもの。我は鬼道の乙女。我は力なき乙女。」
湖札が望んだ力は、兄とともに戦う力。
どのような形でも、兄とともに戦うことだけを望んだ力だ。
「故に我は全ての力を託す。我が全てを託す。我は、鬼道の長に我が存在、その全てを託す。」
湖札が唱える言霊に応じて、湖札という存在が一輝の中・・・一輝の檻の中へと、入っていく。
「なんだよ、この奥義・・・」
「・・・今、我と汝は統一される。我が力・・・存分に、使いこなしたまえ。」
言霊を唱え終わると同時に、湖札という存在の全ては一輝と統一される。
檻の中身も、湖札のギフトも、この瞬間に一輝のものになった。
「・・・なんだよ、この奥義。俺は知らないぞ?」
『当然だよ。私のために生み出された奥義だもん。次の世代からじゃないと分からないよ?』
「・・・念のために聞いとくけど、」
『大丈夫だよ。この奥義は簡単に解除できるし、解除すればちゃんと分離されるから。』
一輝が尋ねようとしたことは、たずねるまでも無く湖札に答えられる。
今、湖札は一輝の中にいる。一輝の感情は、お見通しなのだ。
「っと、合流できましたね、一輝さん。えっと・・・湖札さんは?」
「ん?あ、ジン。何でウロボロスと一緒に?」
「あ・・・ちょっと、停戦協定を結びました。一輝さんのおかげで今は問題ありませんが、マクスウェルの魔王をこのまま放置するわけには行きませんので。」
「そっか。それで、湖札だけど・・・」
『ここにいるよ?』
一輝の中から、湖札が声をかける。
その声に、その場にいるメンバーの中で殿下以外は驚きを示したが、
「・・・そうか。
そういうこと
(
・・・・・・
)
なのか?」
『あー・・・うん、片方は。もう片方は、まだ分からないけど。』
「あっそ。なら、その気になったら遠慮なく言えよ。元々、そう言う話なんだから。」
『分かってるよ。躊躇う理由なんてないし。』
「いやいや、少しは躊躇えよ。」
「二人は何の話をしてるんだ?」
二人の会話に対して、一輝が口を挟むが・・・
「いや?オマエは、まだ知らなくていいことだ。」
『そうだよ。兄さんは、まだ知らなくていいの。』
その質問は、二人によって却下された。
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