暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep44清浄なる優しきもの・運命を切り拓く翼・白き純潔の希望〜Lieiβ〜
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ャンと音を立てて倒れ伏した。

「御無事ですか、主はやて。それと、お待たせして申し訳ありません」

殴り飛ばしたのは、大きな白い1枚布を身体に巻いただけの「リインフォース・・・!」やった。その格好はまるで、小さい頃に本で読んだ挿絵にあった、天使のような、女神のような神々しい姿。それに、辺りに純白の羽根が舞っとるから、さらにリインフォースを幻想的にする。

「リインフォース!」

私はリインフォースに飛びつくように抱きつく。そんな私らのトコまでヴィータが走ってきて、「遅ぇよ、リインフォース! 遅刻だぞッ!」って泣き笑いの表情でリインフォースの背を叩いた。

『そうですよ! わたし達を待たせ過ぎです!』

リインの思念通話。リインフォースは「すまない」と謝って、私を力強く抱き返してくれた。

「主はやて。私とユニゾンを・・・また共に戦ってくれますか?」

「・・・当然やッ!」

私ももう1度強く抱きしめる。

「「ユニゾン・・・イン!」」

リインフォースとユニゾンを行った。胸の内に広がるリインフォースの力強くて、優しくて、温かい想い。全てが白い空間。私とリインフォース、2人だけが存在しとる精神世界。

『主はやて。よろしければ、私に新たな名を頂けませんか?』

『新しい名前? リインフォースやったらアカンの?』

『祝福の風リインフォースの名は、すでに受け継がれています。ですから、私がこれから主はやてと騎士たちと共に歩むために、新たな名を頂きたいのです』

そう言われて、私は考える。いろんな知識を総動員して、小さい頃にルシル君から教わった花言葉の知識を選ぶ。うわっ、なんやこれ、こんなんまるで両親が子供に名前を付けるみたいや。微妙な恥ずかしさにうろたえながらも、かつてと同じように・・・。

『汝に新たな名を贈る。清浄なる優しきもの・運命を切り拓く翼・白き純潔の希望・・・』

リインフォース、と呼ぶのはこれで最後になる。だから最後に小さく『リインフォース』と呟いてから、彼女の両手を取る。

『リエイス』

そして新しい名前、“リエイス”、と告げる。

『リエイス・・・。ありがとうございます。我が主はやて。この身、この魂、全ては愛おしき家族のために・・・』

この瞬間、私とリインフォースが繋がった感覚を得た。ユニゾンすることが契約すること。

(シャルちゃん、ホンマありがとう)

視界が現実の光景に戻る。みんなの視線が集中する。

「おのれ・・・生きていtaのかノーチェブエナ!」

リエイスに殴り飛ばされて遠くで倒れとったカルドの1人が立ち上がりながら、身体中から闇色の炎を噴き上げさせる。

『カルド・デレチョ。私はもうノーチェブエナではない。よく憶えておけ。私は
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