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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep44清浄なる優しきもの・運命を切り拓く翼・白き純潔の希望〜Lieiβ〜
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だこれからだ」と言って、また別の施設を制圧するために移動を始め、あたしも急いでお兄ちゃんの後を追うように走る。
正直、お兄ちゃんとこうして一緒に戦える日が来るなんて思わなかった。
「こうして
妹
(
ティアナ
)
と共に戦えるなんて、少し嬉しいような悲しいような、複雑な思いだよ」
前を走るお兄ちゃんが少し躊躇いがちにそう言った。お兄ちゃんはあたしと同じことを考えていた。本来ならこんなことは起きない。お兄ちゃんはすでに亡くなっているのだから。あたしはカローラ一佐に少しだけ感謝する。もう1度お兄ちゃんと同じ時間を過ごせる機会をくれたことに。
「あたしも、あたしはお兄ちゃんと一緒に戦えて・・・嬉しい」
「そっか。ありがとう、ティアナ」
「ありがとうはまだ早いんじゃない?」
「・・・あぁ、そうだ。全てが終わったら、もう1度言おうかな・・・?」
お兄ちゃんとの別れの時間が近付いてきてる。それは必然で、回避できない絶対の現実。だから、神様、もう少しだけでいいです。
「ガジェットだ。行くぞ、ティアナ!」
「はい!!」
もう少しだけでいいです。後もう少しの間、お兄ちゃんと一緒に居させてください。
†††Sideティアナ⇒スバル†††
あたし達ナカジマ家は、ひたすらに施設、ソーラーパネルの破壊を行っていた。地上部隊のおかげで“ガジェット”の数も武装構成員もほとんど見かけなくなった。
「チンク姉!」
「ああ! 姉に任せろ・・・!」
――ランブルデトネイタ―――
チンクの放ったナイフによって、また1つソーラーパネルが吹き飛んだ。それもチンクの能力“ランブルデトネイター”のおかげ。金属を爆発物に変える、戦闘機人としての能力。それがあるから、そう苦労せずにソーラーパネル“だけ”は簡単に破壊できる。
「それにしてもオラシオン・ハルディンって広過ぎっスね〜。内周を回りながら施設を破壊とかってメンドー過ぎっス」
「そんなこと言ってる暇なんてない。早くしないと、次の砲撃が撃たれちゃう」
「ディエチの言う通りだぜ、ウェンディ。みんな頑張ってんだ。これ以上の被害を出さないためにも、あたしらがやるしかねぇ」
「判ってるっスよ。でも少しは休みたいな〜って思っただけっス〜〜」
そんな話をしていると、施設から爆発音。お母さんとギン姉の2人で制圧しに行っているんだけど、あの施設の様子から見てもう終わったみたい。2つのウイングロードがあたし達のところまで伸びてきて、その上を走る2人が見えた。あたし達は2人に「お帰りなさい」と言うと、2人も「ただいま」と返してくれた。
「こっちは終わったけど、みんなの方は・・・って、聞かなくてもいいみたい」
お母さんはバラバラになったソーラーパネ
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