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とある英雄の学園生活
第32話 大人の事情
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はここまでね、クラス委員はこのあとの全クラス委員会に出るように。以上です」

 普通なら3時間目、4時間目と続くのだが今日はここまでで、明日から本格的に授業が始まるようだ。
 
 「起立」
 
 「礼」
 
 「はい、さようなら」
 
 ネイは屋敷い微笑みで軽く手を振りながら教室から出て行った。
 クラス委員長になった少年が俺たちの前にやってきた。
 あれ?クラス委員長の名前なんだったっけ?
 出てこない。

 「アリスさん」

 「はい」

 「一緒に委員会に行かないかい」

 「ええっと」

 俺を見るアリス。

 「アリスさん、委員会に護衛の人は連れて行けないけど」

 「なぜだ」

 アリスの代わりに答える俺

 「クラス委員だけでも人が多いのにさらに護衛の人が来たら人が多すぎて大変なことになるみたいだからと聞いていますが」
 確かに1クラス約50名で200クラスもあるからな。
 200クラスで委員長2人出席して400人
 400人が同時に会議をするのは厳しいみたいなので、
 クラス委員会も10クラスに分かれて話し合うみたいだ。
 
 「なるほど、じゃあすまないがアリスを頼む」
 
 「はい、イオリ王子にも頼まれていますので」
 
 ナルホド少し思い出した、委員長は確かドイツの貴族と言っていたな。
 アリスに下手なことをしてイオリを敵に回すよりも恩を売ったほうがいいもんな。
 
 「キラ、その……行ってくるね」
 
 「ああ、俺も適当に時間を潰しておくよ」
 
 こちらを何度か振り向きながら、アリスは委員長と一緒に教室から出て行った。
 クラスの半分ぐらいの生徒は教室に残り雑談などをしていたが、アリスが出て行った瞬間俺にまとわりついてきた。
 ヒミコとの戦い、ヤマタノオロチとの戦い。昔の6勇者の話、魔人剣のことなどいろいろ聞きたいみたいだ。
 話してあげたいが俺はアリスのことが気になるので、
 俺は用事があるのでまた今度と言って教室をでてアリスを追いかけた。
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