空翔ける翼……です。
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……あ……れ?―――なに……こ……れ?」
私はそこで意識を失いました。
●
○
「調子に乗るからだ。この馬鹿者め。」
私は現在医務室のベットの上で正座させられています。
これが一夏だったらこの下のリノニュームの硬い床で正座をさせられることでしょう。
「返す言葉あもありません。ごめんなさい。」
「ふんっ。お前の機体。フリーダムには特殊な機関が装備されているようだ。山田先生。」
傍らに立つ山田さんに千冬姉が振ります。
「は、はい。えっと、春奈さんの専用機[RCI-00XG フリーダム]は単一仕様能力が発現しているみたいなんです。」
「えっと……ISの第二形態で起動する特殊能力ですよね?」
「はい。よく知ってますね。」
「……ええ。まぁ、勉強しましたから。」
ISの操縦者を目指す以上は勉強は必須であるのです。
「普通は第二形態からなんですけど、一次移行で単一仕様能力が現れるのが初めてのケースですから。」
前代未聞といったところかな?
「そして、単一仕様能力の名前が《クリスタル・ハート》。」
……どっかで聞いたことがある名前だけど―――なんだっけ?
「人の精神力をエネルギーに換える特殊機関。それが《クリスタル・ハート》だ。」
あ、思い出した。スーパーロボット大戦の何かは忘れたけど……オリジナル機体の動力だった。
「フリーダムは理論的な永久機関を保有していることになるのだ。ただし、燃料は搭乗者の精神力。体力といってもいいか。」
私が意識を失った理由。なんとなくわかった気がする。
「春奈。お前の専用機は確かに強力だ。ただし、クリスタル・ハートの発動のタイミングには気をつけるのだぞ?」
「……ゑ?」
千冬姉は私に告げます。
「本日。実技試験は合格という事だ。筆記も主席に近い位置にいるしな。」
「合格おめでとうございます。それから、代表候補性先輩として祝福しちゃいます。」
「……え!?」
私は聞きなれない単語が耳に残ります。
代表候補性……?
「鈍いな。お前を政府が代表候補性に選んだのだ。胸を張れ。日本代表候補性なのだからな。」
「えええええぇぇぇぇぇ!?」
この日私はISを手に入れました。そして……自由を軽く縛られました。
でも、悪い気はしない……かな?
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