与えられる力……です。
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業でしたよね。」
「そーそー。」
「でもあなたは興味のある人間にしか接触しないのでは?」
私は確信を探るために直接に聞きます。
「そこの会社に、技術に興味を持ったのだよ。まぁ、君にも興味があるんだけどね。」
世界で4人しか興味がないこの人には珍しいことですが。
因みに4人とは私、一夏、千冬姉、箒ちゃんだそうです。……[狡猾な羊]の言葉に信頼性を持つのも良策ではありませんが。
「と言うわけで私からの用はこれまで。はるちゃん、じゃあね〜」
手早いことに彼女は近場のマンホールをこじ開けて飛び込んで行きました。
「……半ば押し付けられたような気もしなくもないですが……頂けるのであればもらっておきますか。うん、それが一番ですね。」
とは言うものの、どうしようこれ……重要手配人に接触されて、IS渡されて……監視の目がつくのは明らかですよね……ホントにどうしましょうか……。
私はすぐに携帯で千冬姉に連絡します。
『……なんだ?春奈。私はまだ勤務中だぞ?』
「千冬姉。緊急事態です。束さんに接触しました。」
『! なんだと!?』
「もう退散していきましたが……で、私にISを渡して逃走しました。」
『そうか。なら、私のところに来い。それは色々と問題になりかねん。』
「りょーかいです」
携帯を切ると私は千冬姉の職場のIS学園へと向かいます。
「[フリーダム]―――まさか、ね。」
●
○
私は千冬姉の指示に従ってIS学園アリーナに向かいます。生徒ではないので来賓のタグを首に下げています。
「よし、春奈。ここで着替えろ。」
「わかりました。」
アリーナ内の更衣室で私は着替えます。千冬姉から受け取った旧式スク水(紺色)に似たISスーツに。少々きついですね……これ。着れないわけではないんですが、胸のあたりがなんと言うか。
「サイズは合っているな?」
「うん。胸の辺りがキツいけど、許容範囲です。」
「そうか。(うん。さすが私の妹だ。似合っているな。)」
……千冬姉が若干興奮しているように見えるのは何故でしょうか。
「―――ここはスルーですね(ボソッ。」
「何か言ったか?」
「なんでもないです。」
私は千冬姉の先導のもとピットに移動しました。
「今回は特別に学園長の許可をもらって起動を行う。この機体は春奈。お前に合わせて設計されているようだ。」
私に合わされた設計……ですか。ますますわかりませんね。
「それに、機体の設計は束博士が行ったようなのだが、技術面では新興企業[リボンズ]の物も盛り込まれている。束からのメッセージによるとこの機体を
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