第3話 火竜とタコヘッドと猿と牛
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……は倒し…たん…だ」
「え?」
「20匹目にテイクオーバー…され……ぐはっ」
「わかったからもうしゃべんな!傷口開くぞ!」
「ムカつくぜ…ちくしょぉ…これ…じゃ……ロメオに…会わす顔が…ね……くそっ」
「黙れっての!!殴るぞ!」
マカオは傷の痛みに耐えながら、己の不甲斐なさををずっと嘆いていた。
「ロメオーー!!」
「!!」
名前を呼ばれたロメオはバッと顔を上げる。そこには、ナツと獄寺とルーシィとハッピー。それに申し訳なさそうにしているマカオがいた。
「父ちゃん…ゴメン…オレ……!」
ロメオは涙を流す。
「心配かけたな。スマネェ」
涙を流すロメオをマカオを力強く抱きしめる。
「いいんだ…オレは魔導士の息子だから……」
「今度クソガキ共にからまれたら言ってやれ。テメェの親父は怪物19匹倒せんのか!?ってよ」
マカオは笑って言う。それを聞いたロメオは涙を流しながら笑った。そして、帰ろうとしているナツ達の方を向く。
「ナツ兄ーー!隼人兄ー!!ハッピー!ありがとぉーー!」
「おー」
「気にすんなー」
「あい」
「それと…ルーシィ姉もありがとぉっ!!」
ロメオのお礼の言葉に、4人は笑って帰っていった。
「おい、新入り」
獄寺はルーシィに話しかける。
「何よ。てか、その新入りっていい加減に……」
「今日は助かったぜ」
「えっ!?」
素直に礼を言われて驚くルーシィ。
「お前がいなかったらマカオを助けられなかったかもしれねぇ。だから………」
獄寺はルーシィに背を向けていった。
「ありがとよ、『ルーシィ』」
そう言って獄寺はルーシィと反対側の方へ歩いていった。
その時、ルーシィの顔を少し赤くなったが、クスッと笑って歩いていった。
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