暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep41全ての終わりと始まりが集う世界 〜War for the Ambition〜
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た。だけどエリオの満足そうな表情を見たら、全部とはいかなくても納得できる決着を迎えられたんだな、と思う。フェイトの隣に座るエリオ、そのエリオの隣に座るキャロも本当によく頑張った。
「そしてウスティオ拠点のシグナム、ヴィータ、リインとアギト。結果は見て通り、4人とも無事で戻ってきてくれた」
「でもカルド隊は出て来なかったんだよね。アイツらなら絶対手段を選ばずに突っかかって来ると思っていたんだけど・・・」
そう言うと、シグナム達ウスティオ拠点制圧チームは黙り込んだ。そうなのだ。ウスティオの拠点に出向いたシグナム達のところに幹部は、カルド隊は姿を現さなかった。出てきたのはアギラスの2部隊。映像で見てとれたエンブレムからして、射手座のサヒタリオと牡牛座のタウロ、計40機。結局、その内のほとんどがシグナムとヴィータによって撃墜されていた。
「つまんねぇモンだったぜ? まるで始めっから捨てているような感じでさ」
「クイント准尉、ティーダ一尉。何か知りませんか?」
ヴィータが少し不満そうに呟いて、リインがクイントさん達にそう尋ねた。だけど返ってきたのは「判らない」だった。セレスの第一級命令が発令されてすぐに幹部は散り散りになって、それっきり会うことなく、ディアマンテに魔族ゲヴァルトゼーレを憑依させられたということだった。
「どういうわけがあるにせよ、ウスティオの拠点は落とせた。それだけは確かや。そしてなのはちゃんとレヴィのエストバキア拠点制圧。幹部マルフィール隊の3人を送り出せた、ってことでええんやったな・・・?」
「う、うん・・・マルフィール隊は・・・倒せたよ」
なのはがそう言い淀みながら答えた。レヴィの様子も何かおかしいし。エストバキアで何かなのはにとって辛いことでもあったのかもしれない。
はやてとフェイトは“ヴォルフラム”で様子を観ていたから判っているようで、少し悲しそうな顔をした後、はやてはキリッとした表情に戻して話を進める。
「これでオムニシエンスを護る障壁は無くなった。そうゆうわけで、テスタメントのこれ以上の暴走を止めるために――っ!」
はやての話はエマージェンシーを報せる警報で掻き消された。直後にブリッジのオペレーターから通信が入って、本局に居るクロノからの通信をこっちに回してくれた。
『今いいか? いや緊急だからこのまま進めさせてもらう。先程、本局を始めとした局の主要施設へとテスタメントから通信が入った。内容からしてかなりまずい状況だ。すぐにでも管理局の有する戦力はオムニシエンスへと向かうことになった』
モニターに映るクロノはかなり緊迫した様子で、モニター越しから物凄い慌ただしい雑音が聞こえてくる。私が代表して何があったのか聞いてみると、クロノは信じられないことを口にした。
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