暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep40悲しみの砲光は冬空を照らして〜Celestial Birds〜
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の、ね、なのはさんは素晴らしくて優しくて温かくて綺麗で! いつかわたしもそうなりたいなぁ、なんて、そう目標にしている大人なお姉さんで! だから、“少女じゃねぇだろ、もう”なんてこれっぽっちも思ってないから!」

――紫光掃破(ハーツイーズ・ドライヴ)――

慌てふためくレヴィが私に背を向けて、別の砲台に砲撃を撃ち込みながらそう返してくる。明らかに最後のやつの方が本音っぽいのは気のせいかな?

「フフ、そう」

「ヒィッ! お助け!」

笑ったらレヴィが怯え始めた。そこでどうして怯えられるのかが解からない私は少しへこんだ。その間にこちらに砲口を向けてきた砲台が1基。

≪Accel Shooter≫

気を取り直してシューターを発射間近の砲口の中にピンポイントシュート。当然砲身は内から破裂して使い物にならなくなった。それを見たレヴィが「精確過ぎて感動だ!」っていう褒め言葉を贈ってくれた。うん、もう怯えていないようで良かった。でもまだ少し引っかかるよ。

「ありがとう、レヴィ。さ、油断せずにこのまま全基潰すよ」

「了解ですッ!・・・ハチの巣にされるかと思った」

それから空に残っている10名ばかりの航空隊員と一緒に全ての砲台を破壊した。

「制圧開始から30分・・・。一向に現れる気配がない、おかしい」

空での仕事を終え、施設内制圧の報を待つ私とレヴィ。すみれ色のベルカ魔法陣の上で女の子座りしているレヴィが、幹部が現れないことに疑念を抱いている。もちろん私もそう。幹部だけなら転移でもすれば数分と掛からずに来れるはずだ。
何せエストバキアこそがどの拠点よりも “オムニシエンス”に一番近いのだから。だから他の拠点よりこちらの拠点の方が最も早く状況が変わるはず。そしてそれは突然に起きた。全身に悪寒が走る。それと同時に“ヴォルフラム”から通信が入った。

『エストバキアに強大な魔力反応が転移してきます! 気を付けてください!!』

私はシャルちゃんのカートリッジとマガジンを用意。レヴィも立ち上がって、気合を入れるためか両頬をパチンと叩いている。

――風雅なる赫沫の散々華――

空が一瞬だけ赤く光ったのを感じとった私とレヴィは、すぐさまその場から離れる。私たち2人だけを狙ってきた、無数の赤い羽根が遅れて降り注いできた。
自主的に私たちから離れてくれていく航空隊を横目に確認しつつ広く澄み渡る青空を見上げると、赤い光で構成された羽根がひらひら舞っていた。そして“ソレ”は私たちの目の前にまで降りてきて、絶句する。

『まさかピンポイントで施設を制圧しに来るとは・・・。どこで情報を得た、高町・・・?』

私の目の前に居る“ソレ”の頭の1つからアレッタ三佐の念話による声が聞こえてきた。

VS・―
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